リスクマネジメント

(全体更新日:2026年9月28日)

目次

損失の危険の管理に関する規程その他の体制

事業等のリスクを適切に管理するため、包括規程として「リスク管理規程」を制定するとともに、リスクを含む重要な案件については、必要に応じて取締役会および「経営会議」、「常務役員会」、「グループ戦略会議」、「リスク管理委員会」等の会議体において審議を行います。
また、事故、災害等に対する危機管理に関する事項、法令・企業倫理の遵守に関する事項など特に重要と判断したリスクの管理については、グループ横断的な管理体制に加えて、専門の担当者の設置、社内規程やマニュアルの制定など個別の管理体制も整備します。

リスク管理に関する基本方針

近鉄グループは、グループ各社間のつながりをより強化し、リスクマネジメントが円滑に機能する近鉄グループを目指すことで、安定的なグループ経営基盤を確立させ、企業価値向上に努めます。
また、金融商品取引法「財務報告に係る内部統制の評価および監査」に対応し、財務報告に係る内部統制の基本的計画およ び方針を決定します。

リスク管理規程

当社およびグループ会社における事業等のリスクを適切に管理するための基本的な事項を定めた「リスク管理規程」を制定しています。このリスク管理規程に基づき、グループ横断的に事業等のリスクを確実に把握し、リスクの発生に対する予防およびリスクが発生した場合の損失拡大防止の観点から適切な対策を立案、実施するリスク管理を行います。

リスク管理機関

当社グループでは、企業経営におけるリスクの把握・回避と影響の軽減、再発防止、有事における対応力強化、そしてリスク管理の意識向上を目的に、2024年3月にリスク管理委員会を、さらに同年6月にリスク管理室をそれぞれ新たに設置し、下図のとおり、グループ横断的なリスク管理体制を再整備・強化しました。
本体制のもと、当社及びグループ各社において、具体的なリスクを抽出・把握し、近鉄グループ全体の重要リスクを特定しました。重要リスクについては補足漏れがないよう、経営会議や各委員会と必要な情報を連携しながら、その状況について取締役会に原則として年1回報告します。

リスク管理機関の図(2023年6月現在)

リスク管理委員会

当社では、グループ横断的なリスク管理体制を整えるために2024年3月、当社社長を委員長とし、主要会社社長と当社役員が委員を務めるリスク管理委員会を新たに設置しました。リスク管理委員会において、各種リスクの把握・評価を行い、グループとしての重要リスクを特定しています。これらの重要リスクについては、当社およびグループ各社において対応計画を検討・決定、実行していき、その運用状況についてはリスク管理委員会等がモニタリングを行うことで、今後の改善につなげます。

リスク管理委員会の主な議題

(2024年11月26日)
  • 近鉄グループの重要リスクの共有
  • 対応計画の検討・決定・実施
  • 近鉄グループ重要リスクの重点テーマの深堀り(大規模自然災害の発生)
(2025年3月12日)
  • モニタリング結果の共有
  • 大阪・関西万博リスク調査
  • 近鉄グループHD異例事態対応訓練の結果報告
(2025年10月7日)
  • モニタリング結果の共有
  • 近鉄グループ重要リスクの重点テーマの深堀り(情報セキュリティの不備、法令違反)

近鉄グループ情報セキュリティ基本方針

企業活動におけるITへの依存度が高まるにつれ、情報セキュリティ対策が重要性を増していることから、当社および子会社が近鉄グループとして必要な情報セキュリティ・レベルを維持するため、グループ共通で遵守すべき基本的な事項をまとめた「近鉄グループ情報セキュリティ基本方針」を制定しています。

近鉄グループ情報セキュリティ基本方針

近鉄グループは、保有するすべての情報資産を適切に維持管理するため、情報セキュリティの確保に取り組みます。

1.情報管理
情報セキュリティ対策に関する役割と責任を明確にして管理体制を整備し、保有するすべての情報資産を重要性とリスクに応じて、適切に維持管理します。
2.法令遵守
関連する法令、お客さまとの契約、本方針およびグループ各社が定める規程等を遵守します。
3.技術対策
情報への不正なアクセス、情報の紛失、改ざん、漏えいおよび消失を防止するため、技術的・物理的な観点からセキュリティ対策を講じます。
4.教育啓発
役員、社員、その他従業員に対して情報セキュリティに関する教育訓練を行い、自らの役割と責任を認識させると共に、情報セキュリティ対策の実施に必要な知識の習得と意識の向上を図ります。
5.委託管理
業務を外部に委託する際には、委託先に本方針を周知し、近鉄グループと同等のセキュリティレベルを維持するよう要請していきます。
6.事故対応
万一、情報セキュリティ上の事件または事故が発生した場合、迅速に対応して被害を最小限にとどめると共に、その再発防止に努めます。
7.維持改善
情報セキュリティ対策を運用状況、環境の変化などに応じて見直し、情報セキュリティの維持と継続的改善に努めます。

BCP(事業継続計画)

異例事態に対応できる能力の向上を目指し、南海トラフ地震等の巨大地震災害、台風等の気象災害、新型コロナウイルス感染症等の大規模なリスクに対して、それぞれBCP(事業継続計画)を策定しています。異例事態発生から、通常業務に復旧するまでに行う業務と復旧までの時間、担当部署を、あらかじめ整理し、迅速な事業復旧を目指すものです。
なお、2025年に、グループ各社において巨大地震版BCPの策定・見直しを実施しました。

DBJ BCM格付の最高ランク取得( 近畿日本鉄道㈱ )

近畿日本鉄道㈱は、2026年3月、㈱日本政策投資銀行(DBJ)が実施する、BCM(事業継続マネジメント)格付において、「防災および事業継続への取組みが特に優れている」と、14年連続で最高ランクを取得しました。BCM格付とは日本政策投資銀行が企業の防災・事業継続の取組みを評点化し、優れた企業を選定するものです。

「DBJ BCM格付 2025」ロゴマークロゴマーク

事業等のリスク

2024年に再整備・強化したリスク管理体制のもと、お客さま・従業員の生命・健康に関わる「安全」、社会から当社グループへの「信頼」、近鉄グループに金銭的損失を与える「経済損失」という3つの観点から、近鉄およびグループ各社において対処すべき重要リスクを特定しています。
特定した重要リスクを踏まえ、近鉄グループの事業および経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識しているリスクは、以下のとおりです(2025年6月現在)。
詳細は第114期有価証券報告書をご覧ください。

(1)主に「安全」に関わるリスク
  1. ①大規模事故等の発生
  2. ②大規模自然災害の発生
  3. ③労務管理の不足
  4. ④感染症の拡大
  5. ⑤商品・サービスの品質、安全性、表示の信用棄損
(2)主に「信頼」に関わるリスク
  1. ①人権侵害
  2. ②情報セキュリティの不備
  3. ③法令違反
  4. ④新規事業特有のリスク
(3)主に「経済損失」に関わるリスク
  1. ①人材不足
  2. ②沿線人口の減少、沿線の魅力低下
  3. ③競合他社への顧客転移
  4. ④事業領域等の偏り
  5. ⑤気候変動
  6. ⑥デジタル社会の進展
  7. ⑦景気、個人消費動向、国際情勢等の変動
  8. ⑧原油、電気料金、資材価格等の高騰
  9. ⑨貨物運賃・運送原価の高騰
  10. ⑩法令による規制等
  11. ⑪大規模投資・新規投資の失敗、保有資産の価値棄損
  12. ⑫為替レートの変動
  13. ⑬調達金利の変動
  14. ⑭株式相場の変動
  15. ⑮企業買収等

異例事態対応規程

大事故、大地震などの大規模自然災害、大規模な火災、テロなどの第三者による破壊行為、新型感染症等、異例事態発生時には、その規模・状況に応じて、全社で異例事態に対応し、「対策本部」を設置することを「異例事態対応規程」に定めています。
なお、2025年に、グループ各社において異例事態対応マニュアルの策定・見直しを実施しました。

KWEグループ情報セキュリティ基本方針( ㈱近鉄エクスプレス )

㈱近鉄エクスプレスは、2007年2月に「KWEグループ情報セキュリティ方針」を定めました。2020年12月には、昨今の情報化社会のさらなる加速等を踏まえ情報セキュリティをグローバルレベルで確固たるものとするため、ISO27001に準拠した「KWE Group IT Security Policy」を制定し、各種管理体制の強化を図ります。

KWEグループ情報セキュリティ基本方針

KWEグループは、情報資産の機密性、完全性、可用性を維持しつつ、業務を円滑に維持遂行し、あらゆるステークホルダーからの信頼を高めるよう、情報セキュリティ水準の向上を図ります。

  1. 情報セキュリティ水準を向上するため、組織・体制を構築します。
  2. 情報セキュリティに関する法令、社内規程を遵守します。
  3. 情報資産のリスクを継続的に評価し、情報セキュリティ対策を見直します。
  4. 情報資産を、不正アクセスおよびコンピュータウィルス等の脅威から保護します。
  5. 障害や災害発生時における情報資産の被害を最小限に抑え、復旧対策を実施します。

KWEグループリスク管理基本方針( ㈱近鉄エクスプレス )

㈱近鉄エクスプレスは、継続的なリスク管理をグローバルで徹底するため、2006年12月に「KWE グループリスク管理基本方針」を制定しました。「KWE グループリスク管理規程」等に基づき、リスク管理に関する統括責任者(取締役)を置くとともに、各役職に応じてリスク管理に関する職責を明確にしています。
グループ各社が対処すべきリスクを全社的観点から抽出し、適切な対応を推進するため、統括責任者を委員長とする「KWE グループリスク管理委員会」を開催しており、グループ全体の重大リスクを共有し、リスクの回避・軽減に努めています。

KWEグループリスク管理基本方針

KWEグループは、企業グループとしての社会的責任を果たすとともにあらゆるステークホルダーからの社会的信用に応えるため、本基本方針の下、事業の永続的な継続と企業価値の向上を図ってまいります。

  1. KWEグループの事業継続に重大な影響を与え、損失発生をもたらすリスクを一元的、継続的かつ能動的に管理します。
  2. リスクの洗出し、分析を経て重大リスクを正しく認識し、その発生の可能性を低下させるための対策、発生した場合の損失を回避または軽減させるための対策を準備、実践します。
  3. リスクが顕在化した場合には、組織として責任ある行動をとり、適切な対応により早期の復旧、解決を図り、関係者の「安全、健康、利益」に関する損失を最小限にとどめます。

KWEグループ事業継続基本方針( ㈱近鉄エクスプレス )

㈱近鉄エクスプレスは、事業運営に重大な影響をおよぼすリスクが突発的に発現した場合の緊急事態に備え、2009年1月「KWE グループ事業継続基本方針」を制定し、クライシスプランを整備しています。

KWEグループ事業継続基本方針

当社グループは、大規模災害等が発生した際に、すべての関係者の生命安全を最優先に、速やかに事業の再開・復旧を果たし事業を継続します。そのために、以下の5つの方針を定めます。

  1. お客様、取引先、社員および家族の生命と身体の安全確保をすべてに優先します。
  2. お客様の預かり商品を守り、お客様の事業機会を損ねることがないように、影響を最小限にするよう努めます。
  3. 被害状況を迅速に把握して必要な情報を発信するとともに、被害の拡大の防止に努めます。
  4. 被災地における救援活動を支援し、地域への貢献により社会の一員としての責任を果たします。
  5. 事業継続マネジメント活動を持続的に取組み、改善を図ります。

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