新型コロナウイルスに対する安全の取組み

伊賀鉄道では、2020年9月、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策の一環として、お客さまが安心して鉄道をご利用いただけるよう、伊賀市の協力を得て、伊賀線の全車両（伊賀市所有）について、運転台を含む車内全体に抗菌・抗ウイルス加工を行ないました。今後もお客さまに安全・安心・快適な車内空間を提供します。

抗菌・抗ウイルス加工の様子

四日市あすなろう鉄道㈱では、2020年3月、これまでインフルエンザ等への対応として進めていた抗ウイルス、消臭および抗菌処理を、全車両（14両）で完了しました。
これは、車内に触媒（化学反応の反応速度を速める物質で、その物質自体は反応後もそのまま保たれ、得られる効果が持続するもの）を施工するもので、ウイルスの構成成分を酸化分解することで、新型コロナウイルスへも効果が期待できます。

全車両の窓ガラスにステッカーを掲出

全車両の窓ガラスにステッカーを掲出

奈良交通㈱は、お客さまに安心してバスをご利用いただくために、乗合バス全車両に菌やウイルスを不活性化させる抗ウイルス・抗菌加工を行っています。また、貸切バスでは全車両にプラズマクラスターイオン発生装置を搭載するとともに、貸切バス特別車両「四神シリーズ」などの一部車両に新たに抗ウイルス・抗菌加工を行いました。

施工の様子

近鉄タクシー㈱は、2022年2月、新型コロナウイルス感染防止対策として、タクシーご利用のお客さまと乗務社員の健康を第一に考え、これまでの車内対策に加えて、最新式の空気清浄機「Drive Air」(Kaltech社製）を設置しました。光触媒技術を用いて「ウイルス対策」「車内臭の除去」「除菌対策」に効果があり、今まで以上に安心してご利用いただける車内環境となっています。

空気清浄機の車内設置状況

三重交通グループの全バス会社（三重交通㈱・名阪近鉄バス㈱・三交伊勢志摩交通㈱・三重急行自動車㈱・八風バス㈱）は、2020年12月に新型コロナウイルス感染拡大防止のため、保有する全車両の抗菌・抗ウイルス加工を完了しました。さらに一部車両ではプラズマクラスターイオンまたはオゾン発生装置で車内の空気も除菌しています。

抗菌・抗ウイルス加工の様子

抗菌・抗ウイルス加工の様子

三重交通㈱は、2021年12月よりプライバシー保護と飛沫感染防止対策の為、高速バス一部車両にフェイス・パーテーションを設置しました。通勤通学の時間帯に満席状態となることが多いため、2人掛け座席でのプライバシー保護や、飛沫感染防止対策として導入しました。
（名古屋桑名高速線、栄桑名高速線、名古屋桜台高速線など8路線、82両）

フェイス・パーテーション

三重近鉄タクシー㈱および亀山交通㈱は、2020年10月に、全車両を対象にお客様さまに安心してタクシーをご利用いただくために、三重県の補助を受け光触媒による抗菌・抗ウイルス効果を発揮する車内コーティングを実施し、さらに手を触れることが多い箇所には、接触抗菌コーティングスプレーを塗布し、車内環境の整備に努めました。

コーティング剤の塗布作業

近鉄不動産㈱では、2020年7月、お客さまにより安心してハルカス３００（展望台）をご利用いただくために、展望台や館内エレベーターでお客さまが手を触れられる箇所（壁・手すり等）にSIAAの安全性基準と性能基準に適合した持続性のある抗ウイルス・抗菌コーティングを実施しました。なお、展望台施設でSIAAマークを表示するのは初めてとなります。
また、ハルカス３００（展望台）の入場口である16階と展望台フロアの60階にソーシャルディスタンスカメラを設置し、施設内の混雑状況をカメラとAIで管理し、公式ホームページ等にイラストでお知らせすることにより、展望台内の「密」を避け、お客さまに安心してお過ごしいただける空間作りを行っています。

抗ウイルス・抗菌コーティング作業

ソーシャルディスタンスカメラHP掲載情報イメージ

近鉄不動産㈱では、2021年4月に、あべのハルカスの展望台（ハルカス３００）およびあべのハルカス美術館において、ご入場のチケットレス化を実現するとともに、非対面でチケットをご購入いただける自動券売機を設置しました。これまでそれぞれの有人チケットカウンターで入場券をお買い求めのうえ、ご入場いただいていましたが、4月以降はご来場前にWEB上で入場券をご購入いただき、購入完了後にメールで送付されるQRコード（※）をスマートフォン等に表示させて各施設にご入場いただけるほか、自動券売機を設置することでコロナ禍の新しい生活様式に対応した環境を整備しました。
これらにより、お客さまには、両施設をよりスムーズで安全に、また一体的にご利用いただけるものと考えており、今後も利便性や快適性の向上に取り組んでいきます。

（※）QRコードは㈱デンソーウェーブの登録商標です。

チケットレス入場 イメージ

自動券売機

近鉄不動産㈱は、2022年3月に、近鉄・阪神「大阪難波」駅から徒歩1分に全69室の宿泊特化型ホテル「フォーズホテル 近鉄 大阪難波」を開業しました。同ホテルでは、アフターコロナを見据え、自動チェックイン機を導入し、スタッフと非対面でチェックイン・チェックアウトが可能であるほか、客室を含めたホテル全館において抗ウイルス・抗菌加工を実施するなど、ニューノーマル社会で求められる「安全・安心」も提供します。
また、すべての客室にスマートスピーカーを設置し、お客さまへの観光案内や各種お問い合わせ対応など、最新の非接触型のデバイスによってホテルのコンシェルジュ機能を提供し、一部の客室では、国内のホテルで初めて、スマートスピーカーを介して音声で客室内の機器（空調・照明・TV）の操作が可能です※。
同社は、今後もホテルをはじめ多様な不動産事業を通じて、皆さまのライフスタイルを豊かにするべく努めていきます。

TradFit株式会社調べ（2022年1月時点）

ホテル外観

客室

近鉄不動産㈱は、2021年7月、新築分譲マンション「ローレルタワー堺筋本町」において、ゆったりとした個室でお客さまをお迎えする個室完結型の「オフィスサロン」での案内を開始しました。全10室ある「オフィスサロン」では、86インチの大型モニターを採用し、従来のシアター形式ではなく個別に物件紹介映像をご覧いただきながら、その場で商談を進めることが可能です。また、同個室を販売スタッフが勤務する「オフィス」と兼用することで、お客さま同士のおよびスタッフ間の接触機会を低減するほか、抗ウイルス・抗菌コーティング施工や、すべての個室に換気設備・窓を設けて通気性を高めるなど徹底した感染症対策を実施しています。

オフィスサロン

近鉄不動産㈱は、2020年9月に、コロナ禍における新しいライフスタイルとして、テレワークにも対応できる「ココチスペース」を備えたコンセプトモデルハウス3邸を、近鉄学研奈良登美ヶ丘住宅地にオープンしました。「ココチスペース」とは、テレワークに対応したワークスペースであるとともに、家事・趣味スペースとしても活用できる心地良いプライベート空間、そしてティータイムやホームパーティー、バーベキューなども楽しめるプライベートテラスやウッドテラスなどの総称として同社が命名しました。同社では、これからもお客さまのニーズにお応えする新しい時代の住まいのあり方を提案していきます。

ココチスペース

ココチスペース

近鉄不動産㈱は、2020年8月から案内を開始した分譲マンション「ローレルスクエア長岡京ザ・マークス」において、入居者の皆さまにより安心してお住みいただけるよう、エントランス操作盤、エレベーター、共用施設などマンション共用部で入居者の手が触れる箇所に、特定のウイルスや細菌を持続的に減少・抑制させる抗ウイルス・抗菌コーティングを竣工時に実施するとともに、ゲストルーム床材に抗ウイルスタイルカーペットを採用します。また、全ての住戸タイプで、テレワークにも対応できるワークスペースを取り入れた間取りを、選べる無償メニュープランとしてご用意し、新しい暮らし方を提案しています。
同社では、今後もお住まいの方に安心していただける取組みを進めるとともに、多様化する働き方や暮らし方に合わせられる多彩なメニューを展開していきます。

ワークスペース イメージ

モデルルーム抗ウイルス・抗菌コーティングの様子

近鉄不動産㈱は、2020年11月から、三重県志摩市の英虞湾に面したホテル「都リゾート 奥志摩 アクアフォレスト」において、「近鉄・伊勢志摩ワーケーション」を開始しました。多業種複数の企業様に試験的にご利用いただき、新しいライフスタイル・働き方を検討しています。
新型コロナウイルス感染拡大を契機に、テレワーク等の活用が進む一方、各企業においても、自宅でのテレワークによる閉塞感や不安感から、生産性の低下やメンタルヘルスへの影響などの課題も現れています。こうした中、オフィス（働く）と住まい（暮らす）と観光地（遊ぶ）が融合した新しいライフスタイル、新しい働き方の検討を進めています。
「近鉄・伊勢志摩ワーケーション」においては、「都リゾート 奥志摩 アクアフォレスト」の海、山に囲まれた自然豊かな独立コテージ棟をベースに、ホテル本館には共用のコワーキングスペースとリフレッシュスペースをご用意し、それぞれに通信環境を整備するなど、テレワークなどの新しい働き方に対応できます。
水と緑に囲まれた開放的な環境下で、伊勢神宮をはじめ有数の観光資源を有するエリアを組み合わせることで、「働く」「泊まる」「遊ぶ」を一体とした新しい働き方の創出を目指します。

都リゾート 奥志摩 アクアフォレスト

コテージ 室内

コワーキングスペース

近鉄不動産㈱は、2020年5月から、コロナ禍における新築分譲マンションの新たなご案内方法として、インターネットを利用したオンラインでのコミュニケーション窓口を開設しました。
ご自宅のお客さまにオンラインで物件をご案内し、パソコンはもちろん、スマホなどの小さな画面でもパンフレットや図面集の確認や、販売スタッフの顔を見て、会話をしながら説明を受けていただけます。本窓口により、対面での接客回数を減らすと同時に、住宅の申込みや契約を行う前のお客さまの疑問や不安を解決できればと考えています。

オンラインコミュニケーション窓口

近鉄不動産㈱は、2021年1月に竣工した分譲マンション「ローレルタワー名古屋栄」の共用部に、東海エリアの分譲マンション初となる、個室ブースを備えた24時間利用可能なテレワークラウンジを導入しました。コロナ禍において、多くの企業が働き方改革の一環としてテレワーク中心の働き方を推奨・実施しており、多様化するワークスタイルに対応すべく、個室ブースを備えたテレワークラウンジを導入することとなりました。新型コロナウイルス感染リスクの回避をはじめとする新しい生活様式のもと、自宅内に集中して仕事ができるスペースがとれない方などに、お住まいのマンションから外に出ることなく、働く場所と時間を有効活用していただけます。同社では、新たなライフスタイルを確立していくことを目指して、今後開発予定のマンションなどにも展開を考えています。

テレワークラウンジ

近鉄不動産㈱は、2021年11月に、近鉄名古屋線「富吉」駅徒歩4分に分譲中の「ローレルコート富吉駅南」の販売プロモーションにおいて、駅前から物件周辺エリア19店舗とタイアップし、モデルルーム来場者に店舗で使える商品券をプレゼントする「富吉わくわくお散歩マップ」を実施しました。蟹江町の経済活動を支援し、協賛店舗へ新型コロナウイルス対策としてオリジナル除菌ウェットシートを贈呈したことが評価され、蟹江町商工会会長より感謝状が授与されました。沿線プロジェクトとして地域の皆さまから愛される物件となるよう尽力していきます。

感謝状授与の様子

三重交通㈱は、2020年5月から、三重県から委託されPCR検査の検体輸送や感染症患者の輸送をしました。輸送車両は専用車両を使用し、それまで各保健所が行っていた業務を軽減させました。

PCR検体輸送・患者輸送の専用車両

㈱三重カンツリークラブ、㈱松阪カントリークラブ、鳥羽ｼｰｻｲﾄﾞﾎﾃﾙ㈱は、みえ安心おもてなし施設認証制度「あんしん みえリア」を取得しました。

「あんしん みえリア」：感染防止対策に取り組む飲食店へ三重県が認証し、ステッカー交付・認証店公開する制度です。

認証ステッカー

ＫＮＴ－ＣＴホールディングス㈱は、2022年4月、高知県と連携し、2018年に高知県と近鉄グループホールディングス㈱が締結した「高知県の地方創生の推進に向けた連携と協力に関する協定」に基づき、アフターコロナを見据えた新たな高知県の地域資源の掘り起こし、情報発信及び多様性のある観光誘客事業を推進します。高知県内の豊かな自然環境を生かしたサステナブルツーリズムに寄与する旅行商品の販売による誘客促進や、アンテナショップと連携した高知県産品のPR・販売への協力を行います。

記者会見発表時の様子

㈱近畿日本ツーリストコーポレートビジネスは、2021年4月、医療法人社団晃悠会ふじみの救急病院と業務提携契約を締結し、「PCR検査をセットした法人向け旅行・イベント」の取組みを開始しました。旅行やイベントの実施直前に参加者のPCR検査を行い、約1.5時間後に判明する検査結果が陰性の方々だけで旅行やイベントを実施する、新しいスタイルの旅行・イベントです。このPCR検査は医療機関が行う精度の高い鼻咽頭検査であり、実施直前に行うことで、参加者や主催者だけでなく、旅行先やイベント開催会場となる施設に対しても、より安心して受け入れていただけるものとなります。

業務提携契約の締結時の様子

㈱近畿日本ツーリスト首都圏（2021年10月に近畿日本ツーリスト㈱に商号変更）は、2020年9月、新型コロナウイルスの感染症拡大により、中止をせざるを得なかった首都圏エリアの中学校の修学旅行を、リモートで実現する「Remote（リモート）修学旅行」を発売しました。
「Remote（リモート）修学旅行」とは、オンラインとリアルを駆使し、いつもの教室に修学旅行の主な訪問地である京都や奈良を再現し、オンライン拝観や文化体験など、さまざまなプログラムを生徒の皆さまにご提供するものです。よしもと芸人が総合司会を務め、薬師寺オンライン拝観やクイズ、文化体験のワークショップを行いました。

教室でのリモート修学旅行の様子

㈱近畿日本ツーリスト沖縄は、2020年4月、新型コロナウイルス感染症拡大防止に役立てていただくため、一般社団法人那覇医師会に感染防止代替品としてレインコート700着を寄贈しました。寄贈したレインコートは、那覇市内の医療機関に配布され最前線で活用されました。

お礼状

寄贈のレインコート

㈱近畿日本ツーリスト関西（2021年10月に近畿日本ツーリスト㈱へ吸収合併）・和歌山支店は、2020年7月、「旅引付（たびひきつけ）と二枚の絵図が伝えるまち ―中世日根荘（ひねのしょう）の風景―」の日本遺産認定ＰＲ等において、感染拡大を防止しながら地域経済との両立を目指す泉佐野市の取組みに賛同し、観光地における飛沫感染防止と、この日本遺産認定ＰＲを兼ね備えたツールとして、泉佐野市と簡易フェイスシールドを共同制作しました。同市内の観光地を訪問される市民の方々、及びそれらの観光地で働く方々、双方に広く利用いただくことにより、日本遺産認定の周知、ならびに観光を通した地域経済活性化を目指します。

フェイスシールド着用の様子

クラブツーリズム㈱は、2020年6月、お客さまに安心してツアーにご参加いただくために、新型コロナウイルス感染予防に対する取組みとお客さまへのお願いを、動画とともに同社のホームページに公開しました。また、同社独自のガイドラインに沿った新基準のツアー「クラブツーリズム ニュースタイル」を発売しました。

クラブツーリズム ニュースタイルのロゴ

クラブツーリズム㈱は、2021年3月、一般社団法人日本旅行業協会（JATA）による「新しい旅のかたち」を検証するための施策に賛同し、団体旅行（添乗員付きパッケージツアー）において、「参加前にPCR検査」「ツアー参加前～後に体調管理の報告」をいただく、「新」感染対策モニターツアーを実施しました。旅マエ、旅ナカ、旅アトを通じたお客さまの健康管理の徹底や、感染防止に関する情報を適切に提供できるかを、モニターツアーで試行し、その具体的な手順、効果及びお客さまの反応などを確認することで、今後の商品造成に活かしていきます。

ツアー受付時アプリを見てPCR結果を確認する様子

クラブツーリズム㈱は、2020年11月、海外渡航が難しい中、「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」入場券付き企画として、エジプトの首都カイロにあるエジプト考古学博物館をガイド付きで訪問する、オンラインツアーを発売しました。その後、反響があったため追加販売をし、計約380名のお客さまにご参加いただきました。オンラインツアーではエジプト考古学博物館の貴重な展示物をはじめ、特別な許可がなければ見ることができない「ツタンカーメンの黄金のマスク」など、貴重な映像もお楽しみいただきました。

ツタンカーメン黄金のマスク