環境に配慮した乗り物
(全体更新日:2022年12月23日)
(★印 更新日:2023年8月8日)
目次
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- 持続可能な燃料の使用(SAF)(㈱近鉄エクスプレス)
- 持続可能な燃料(SAF)の更なる利用促進(㈱近鉄エクスプレス)★
- 持続可能な航空燃料(SAF)ブック&クレームの実証プログラムに参加(㈱近鉄エクスプレス)★
- 大型電気バスの運行を開始しました(近鉄バス㈱)★
- 東大阪市役所にて電気バス出発式を行いました(近鉄バス㈱)
- ハイブリッドバスの導入(近鉄バス㈱)
- 電気(EV)バスの導入(奈良交通㈱)★
- 「サイクル&バスライド」の実証実験を拡大(奈良交通㈱)★
- 環境にやさしい電気バス(三重交通㈱)
- 連節バス(三重交通㈱)
- ハイブリッドバス(三重交通㈱・名阪近鉄バス㈱)
- パーク&バスライド(三重交通㈱)
- EVタクシーの導入(名古屋近鉄タクシー㈱)★
- パーク&ライド(近鉄不動産㈱)
- サイクルトレイン(近畿日本鉄道㈱、伊賀鉄道㈱、養老鉄道㈱、四日市あすなろう鉄道㈱)
- アクティビティに電動アシスト自転車を導入(㈱近鉄・都ホテルズ)★
- ホテル内での従業員の移動を自動車から自転車に変更(㈱近鉄・都ホテルズ)
持続可能な燃料の使用(SAF)( ㈱近鉄エクスプレス )
㈱近鉄エクスプレスは、全日本空輸㈱のSAF(Sustainable Aviation Fuel)利用促進に向けたプログラム「SAF Flight Initiative: For the Next Generation」に賛同し、2021年9月29日に日本発では最初となるSAFを使用した貨物便を利用しました。SAFはバイオマスや廃食油、排ガスなど原材料の生産・収集から、製造、燃焼までのライフサイクルで、CO2排出量を従来燃料より約80%削減することができ、CO2排出量削減手段のなかでも非常に効果が高いものです。今後も積極的にSAFを使用したフライトを利用します。
持続可能な燃料(SAF)の更なる利用促進( ㈱近鉄エクスプレス )
㈱近鉄エクスプレスは、2021年9月より、持続可能な燃料(SAF)の利用を進めています。2022年度は、航空会社3社(全日本運輸、キャセイパシフィック航空、ルフトハンザ航空)、燃料供給会社1社のSAFプログラムに参画しました。
持続可能な航空貨物輸送に貢献するため、ステークホルダーと協力し、SAFの利用促進に努めます。
持続可能な航空燃料(SAF)ブック&クレームの実証プログラムに参加( ㈱近鉄エクスプレス )
㈱近鉄エクスプレスは、シェル社の航空燃料部門であるシェル・アビエーションと共に、NPO団体であるSmart Freight Centre(オランダ、アムステルダム市)による持続可能な航空燃料(SAF)マルチモーダル・*ブック&クレーム・ガイドラインを実証するプログラムに参画しました。
このプログラムは、航空貨物におけるブック&クレームの利用についてSmart Freight Centreが作成するガイドラインに実務面での知見を提供することを目的としており、ブロックチェーン技術によりSAFの環境特性を安全、かつ、信頼性の高い方法でフォワーダー・航空会社・荷主に割り当て、それぞれの排出量削減を実現するとともに、削減量の二重計上を回避する事で透明性の確保と説明責任に対応することができます。
*ブック&クレーム:サプライチェーン管理モデルのひとつで、物理的な認証油(SAF)の移動を伴わず、認証油を証券化し、業者などを介さずに生産者と利用者(=航空会社・フォワーダー・荷主)との間で直接オンライン(デジタル)取引する方式
大型電気バスの運行を開始しました( 近鉄バス㈱ )
近鉄バス㈱では、2023年3月から、脱炭素社会の実現に向けて、新たに大型電気バス5両を大阪市内、東大阪市内、茨木市内で運行を開始しました。電気バスは、走行中に二酸化炭素を排出しないため、1年間で30トンの二酸化炭素を削減することができます。また、災害発生時には、搭載した大型バッテリーを非常用電源として供給できるのが特徴です。
東大阪市役所にて電気バス出発式を行いました( 近鉄バス㈱ )
近鉄バス㈱は、2022年2月15日に、東大阪市役所で電気バスの出発式を行いました。出発式には、東大阪市 野田義和市長をはじめ、多数の方々にご出席いただきました。そして2022年2月17日より、「近鉄上本町駅~大阪警察病院~JR桃谷駅」、「八戸ノ里駅前~市立東大阪医療センター」の各路線で運行しています。
電気バスは、排気ガスを排出しないので大気を汚さず、電気使用によるCO2排出量が軽油で動くバスよりも少ないため、環境にやさしいバスになります。
ハイブリッドバスの導入( 近鉄バス㈱ )
近鉄バス㈱は、2016年10月に、環境に優しい「ディーゼル・電気式ハイブリッドバス」を、あべのハルカスと大阪上本町駅とを結ぶ「あべの・上本町循環バス」に導入しました。導入したハイブリッドバスは、2015年度燃費基準+15%を達成、さらにポスト新長期排出ガス規制に適合するなど大幅に燃費性能が向上しています。
電気(EV)バスの導入( 奈良交通㈱ )
奈良交通㈱では、2023年3月から、脱炭素社会に向けた取組みの一環として、奈良県と連携し、奈良市内の観光地を周遊するぐるっとバス等の路線に小型電気(EV)バスを2両導入し、運行を開始しました。電気(EV)バスは、走行時にCO2等の排気ガスを排出しないほか、エンジン特有の振動や変速時の衝撃がなく、乗り心地も良い静かな車両で、座席にはスマートフォン等の充電に利用できるUSBコンセントも備えています。
「サイクル&バスライド」の実証実験を拡大( 奈良交通㈱ )
奈良交通㈱では、2022年2月から、「サイクル&バスライド」の実証実験を開始し、2023年3月末現在で6停留所まで実証実験を拡大しました。「サイクル&バスライド」は、バス停の最寄りに駐輪場を確保し、そこまでの自転車利用を可能にすることで、これまでバスを利用されていない方などのバス利用を促進しようというものですが、マイカーから路線バスへの転換を図ることで、渋滞対策や健康増進などにもつながる取組みです。
環境にやさしい電気バス( 三重交通㈱ )
三重交通㈱は、国、三重県、伊勢市が推奨する「低炭素なまちづくり」の実現に向けて、2014年3月から全国的にも先駆けとなった「大型電気バス」を伊勢市内で運行しています。電気バスは、ディーゼルバスが1日6往復で1年間走行した場合と比べ、杉の木945本が吸収する量に相当するCO2(12トン)を削減できます。
お客様により親しんでご乗車いただけるように、バスボディにはピカチュウを始めとした「でんきタイプ」の「ポケモン」のデザインを施し、本取組みのさらなる浸透を図っています。
さらに2021年12月から「三重Greenでんき」(三重県内の水力発電所で発電され、同発電所に由来する環境価値を活用することでCO2排出量ゼロにした三重県産の電気)を使用しCO2フリー化と地産地消を進めていきます。
連節バス( 三重交通㈱ )
三重交通㈱は2020年10月、11月に国産初の連節バス(いすゞ自動車製)を伊勢営業所に納車し、2020年12月にプレ運行を開始、2021年4月から本格運行を開始しました。
連節バスは環境に配慮したディーゼルエンジンとモータを組み合わせたハイブリットシステムを採用しており、全長18m、乗車定員113名と通常の大型バスに比べて約7.5m長く、乗車店員も約40名多く乗車していただけるため、輸送効率が向上し、観光交通の渋滞緩和や、公共交通の利用促進により、環境負担の低減にもつながります。
ハイブリッドバス( 三重交通㈱・名阪近鉄バス㈱ )
三重交通㈱、名阪近バス㈱は、2013年10月よりエネルギー効率が高く環境性能に優れた低公害車の「ハイブリッドバス」を積極的に導入し、運行しています。
【導入実績】
- 三重交通
- 2013年度:中勢営業所5両、2016年度:伊勢営業所2両、2017年度:四日市営業所2両
- 2018年度:南紀営業所3両、2020年度:伊勢営業所2両(連節バス)
- 名阪近鉄バス
- 2014年度:若森営業所1両
パーク&バスライド( 三重交通㈱ )
三重交通㈱は、自家用車を駐車場に止め、バスに乗り換えるパーク&バス・ライドで交通渋滞の緩和や環境保全対策(CO2削減)に取り組んでいます。無料駐車場を拡充し、バス利用促進を図っています。
EVタクシーの導入( 名古屋近鉄タクシー㈱ )
名古屋近鉄タクシー㈱では、2023年4月から6月にかけて、タクシー車両として電気自動車を10台導入し、運行を開始しました。導入したのはバッテリー容量60キロワット時、走行距離450キロメートルのモデルで、同社の蟹江営業所(47台)に急速充電器1基と普通充電器5基を設置しました。導入に際して「タクシー産業GXプロジェクト」に参画し、同事業を通じて「グリーンイノベーション基金事業・スマートモビリティー社会の構築」(以下GI基金)の支援を受けています。GI基金の支援によるEVタクシーの導入は愛知県初です。
パーク&ライド( 近鉄不動産㈱ )
駅周辺で駐車場および駐輪場をグループ会社が運営するほか、時間貸し駐車場業者に土地を賃貸し、駐車場運営が行われており、駅までは車で来て、駅からは電車を利用する「パーク&ライド」をすすめています。
車よりも環境にやさしい電車を利用することで省CO2になります。
サイクルトレイン( 近畿日本鉄道㈱、伊賀鉄道㈱、養老鉄道㈱、四日市あすなろう鉄道㈱ )
伊賀鉄道㈱、養老鉄道㈱および四日市あすなろう鉄道㈱では、休日および昼間時間帯に、自転車の持込みが可能となっており、鉄道の利用促進を行っています。また、近畿日本鉄道㈱も松阪~賢島間や田原本線でサイクルトレインを運行しています。
アクティビティに電動アシスト自転車を導入( ㈱近鉄・都ホテルズ )
㈱近鉄・都ホテルズ「志摩観光ホテル」では、カーボンニュートラルの取組みとして、環境に配慮した観光体験「レンタサイクル」を行っています。2022年10月からは電動アシスト自転車を導入し、さらに幅広い年代のお客さまが快適に楽しめるアクティビティとなっています。
ホテル内での従業員の移動を自動車から自転車に変更( ㈱近鉄・都ホテルズ )
志摩観光ホテルでは、総敷地面積が約95,000平米、3つの建物を持つホテル内の移動手段として、アシスト付き自転車を導入しました。これは、日頃広い敷地を自動車で移動していたところを、荷物が少ない場合などは自主的に自転車にすることで、CO2削減に繋げたいと取り組みをはじめたSDGs活動です。