大和文華館

展覧会

特別企画展 やまと絵のこころ

会期
2024年1月5日(金)~2月18日(日)
※一部展示替えあり。
休館日
月曜日休館(ただし1月8日〈祝〉・2月12日〈振替休日〉は開館し、1月9日〈火〉・2月13日〈火〉が休館)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料

一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

 やまと絵は、平安時代に日本の風物を描いたことから始まりました。細やかに描き込まれた四季のうつろい、繊細な人物描写によりあらわされた感情、鮮やかな絵具やきらびやかな金銀の装飾といった特徴が挙げられます。本展で紹介するのは、やまと絵の伝統を受け継ぎながら制作を行った絵師たちです。中でも、幕末期の岡田為恭は、平安・鎌倉時代の古絵巻の原本を熱心に学んだことで知られています。2023年は為恭が生まれてから200年、2024年は没後160年に当たる節目の年であり、これを記念して大和文華館所蔵の為恭作品4件も展示します。

 時代を経る中でやまと絵という概念は広がっていき、そこには多様な作品が含まれるようになりますが、常にその核心には、日本の自然や風俗を主題にした親しみやすさと、色彩や描線の優美さがあったといえるでしょう。本展では、やまと絵の根底に流れつづけた美の本質すなわち“やまと絵のこころ”に迫ります。

展示作品イメージ
寝覚物語絵巻(部分) 平安時代
 大和文華館蔵
展示作品イメージ
伊勢物語八橋図(部分) 江戸時代
 大和文華館蔵

出陳品 35件

【やまと絵の原点】
国宝 寝覚物語絵巻 平安時代後期 大和文華館蔵
重要文化財 源氏物語浮舟帖 鎌倉時代 大和文華館蔵
重要文化財 小大君像(佐竹本三十六歌仙絵断簡) 鎌倉時代 大和文華館蔵
【やまと絵の継承と変容】
  源氏物語図帖 伝土佐光吉筆 桃山時代 大和文華館蔵
  源氏物語図屏風 伝岩佐又兵衛筆 江戸時代前期 大和文華館蔵
  三十六歌仙敦忠像 伝岩佐又兵衛筆 江戸時代前期 大和文華館蔵
【琳派の絵画と装飾】
  新古今集和歌色紙 本阿弥光悦筆 桃山時代 大和文華館蔵
  伊勢物語図色紙(六段 芥川) 伝俵屋宗達筆 江戸時代前期 大和文華館蔵
  草花図屏風 伊年印 江戸時代前期 大和文華館蔵
重要文化財 扇面貼交手筥 尾形光琳筆 江戸時代中期 大和文華館蔵
重要文化財 武蔵野隅田川図乱箱 尾形乾山筆 江戸時代中期 大和文華館蔵
  瓶花図 酒井抱一筆 江戸時代後期 大和文華館蔵
【為恭の復古やまと絵】
  小野小町図 田中訥言筆 江戸時代後期 個人蔵
  拾集古器図冊 岡田為恭筆 江戸時代後期 大和文華館蔵
  粉河寺縁起模本 伝岡田為恭筆 江戸時代後期 個人蔵
  善教房絵詞模本 岡田為恭筆 江戸時代後期 大和文華館蔵
  春秋鷹狩茸狩図屏風 岡田為恭筆 江戸時代後期 大和文華館蔵
  伊勢物語八橋図 岡田為恭筆 江戸時代後期 大和文華館蔵
  重盛諫言図 岡田為恭筆 江戸時代後期 奈良県立美術館蔵
(1月5日~1月28日展示)
  足柄山図 岡田為恭筆 江戸時代後期 奈良県立美術館蔵
(1月30日~2月18日展示)

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント

特別講演 2月4日(日)
午後2時・講堂
「訥言から為恭へ―復古思潮と古典学習―」 徳川美術館学芸部 部長代理 吉川美穂氏
日曜美術講座 1月28日(日)
午後2時・講堂
「為恭のやまと絵―人物表現と空間構成―」 当館学芸部員 仁方越洪輝
列品解説 毎週土曜日 午後2時から (当館学芸部による)

※午後1時~講堂前で参加証(整理券)を配布いたします。(先着100名様)
※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

●無料招待デー: 2月6日(火)

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