小中学生向けプログラム
プログラム事例 1:ワークシートを用いた例
プログラムの流れ
さまざまなワークシートを用意
たとえば、「青花双魚文大皿」 (明時代)は…
こんなワークシートになりました。
2003年7月「中国陶磁-花の意匠-」展の事例
所蔵品の中から、様々な花や植物をデザインした中国陶磁の名品約90件を展示
所要時間:約1時間、小学5年生 78名+教員
1
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2
- ガイダンス 10分(講堂)
-
- ・展示の導入
- ・中国の説明(地理、時代を日本と対比させて)
- ・花のスライドをみる
- ・ワークシートの説明
- ・展示室内での注意事項
注意事項などを聞きます
-
3
- ロビーを通って展示室に移動!
-
4
- ワークシートを使いながらの作品鑑賞40分(展示室)
- ・好きな作品のスケッチ(自由に)
※鑑賞時間は学年によって適宜かえています
なにが描かれているかな!?
わからないことはきいてみよう。
友達と一緒に考えてみる。
熱心にワークシートに書き込んでいます。
-
5
- ワークシート解説 講堂(20分)
講堂に戻ります。
ワークシートを使ってどんな事を発見したかな?
好きな作品は見つかったかな?
-
6
- 終了
- 楽しかったかな~?
「また来てね!」
子どもたちへのアンケートから
五彩花鳥文小壺(明時代)
もようがきれい。はなやか。
鳥や花がたくさんえがかれている。
作品の細かい表現までよくみているね・・・。
釉裏紅鳳凰文梅瓶(元時代)
白掻落牡丹文水注(北宋時代)
まほうのランプみたいだったからよかった!
こんな発想もあるんだぁ。
おもしろいね!
- その他アンケートから
- ただ作品をみるよりもクイズとかがあって楽しかった。(4年女子)
- かくれんぼみたいにやきものに鳥や魚がひそんでいるのが楽しかった。(4年男子)
- かわいい焼き物がたくさんあって、また来たくなった。(4年女子)
- 友達と探しながらみれたのが楽しかった。(4年男子)
- いろんな時代の皿がみれて良かった。一つ一つの展示物に意味や物語が秘められているのが分かりました。(5年男子)
- やきものの中から一個ホシーと思った。中国ではこんなすごいやきものがつくられていたのでびっくりしました。(5年男子)
- どこがちがうか、どこが同じかというので、少し考えました。するとどんどん細かなところへいってしまいました。(5年男子)
- いろんな形をみつけるのが楽しかった。(6年男子)
- ワークシートにかいてあることをするのは大変だったけど、いろんな皿や壺がみれてよかった。外に咲いているあじさいや「ねじ花」やキキョウの花がきれいだった。(6年女子)
- いろんな作品をみて、なんだか作った人の気持ちがわかったような気がした。(6年男子)
- 「魚」はお金持ちになる意味があるなんて知らなかった。また行きたい。(6年女子)
- お問い合わせ先
- TEL:0742-45-05440742-45-0544FAX:0742-49-2929
プログラム事例 2:ギャラリートークをおこなう例
2005年5月「歎美抄 ―矢代幸雄が選んだ美の精粋―」展の事例
所蔵品のなかから、初代館長矢代幸雄が収集した中国、朝鮮、日本の古美術、約50件を展示。
所要時間:約1時間、小学5年生78名+教員
子どもたちのための展示場案内図(表)
(裏)
1
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2
- ガイダンス 10分(講堂)
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- ・展示の導入
- ・展示室内での注意事項
(すぐに展示室に移動)
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3
- 展示をみる/学芸員、ギャラリートーク、20分(展示室)
・「何が描(えが)かれているかな?」
・「何を使って、どんなふうに描(えが)いてあるの?」
・「となりの作品との違いは?」
-
4
- 自由観覧/教師、学芸員、20分(展示室)
- 「好きな作品をスケッチしてみよう」
-
5
- まとめ
-

気に入った作品はあったかな?
一見難しそうな東洋美術。
でも、子どもたちにとっては、そうでもないようです。
その豊富な感性で、独特の美の世界を感じているようですね。
熱心にスケッチしたり、友達と楽しそうに話し合う姿が見られました。
- お問い合わせ先
- TEL:0742-45-05440742-45-0544FAX:0742-49-2929