富岡鉄斎と近代の日本画

展覧会

富岡鉄斎と近代の日本画

会期
2021年5月21日(金)~ 7月4日(日)

休館日
月曜日休館
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料

一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

 日本最後の文人と呼ばれ、近代日本を代表する文人画家である富岡鉄斎(1836~1924)は、89年に及ぶ生涯の大半を京都で過ごし、豊かな学識と古への敬慕のもと、多彩な書画作品を生み出しました。文人画の源流である中国の文人画家達がそうであったように、鉄斎も画作はあくまで余技とみなし、過去の画家達に敬意を向けながら、ダイナミックな筆と奔放な色づかいによって、新たな文人画様式を大成させました。

 一方、明治以降の日本では、西洋からもたらされた洋画の技法などに刺激を受けつつ、横山大観(1868~1958)や菱田春草(1874~1911)といった画家達が、日本ならではの絵画表現を懸命に模索し、新しい日本画を成立させました。文人画家であった鉄斎もこうした動向に無関係ではなく、京都市美術学校(現・京都市立芸術大学)で教鞭をとるなど、次代を担う画家達の育成に少なからず貢献しました。

 本展観では、富岡鉄斎の作品とともに、明治から昭和にかけての日本画家達の作品を展示します。激動の時代を駆け抜けた画家達の多彩な作品をお楽しみください。

展示作品イメージ
松鶴図 富岡鉄斎筆
展示作品イメージ
野々宮図 富田渓仙筆

出陳品 55件 

【Ⅰ.富岡鉄斎】
(人物・神仙・ほとけなどを描く)
紫式部像富岡鉄斎筆
朱描鍾馗図富岡鉄斎筆明治40年(1907)
出山釈迦図富岡鉄斎筆明治44年(1911)
(日々の想いを描く)
濃尾震災図富岡鉄斎筆明治24年(1891)
鮮魚図富岡鉄斎筆大正4年(1915)
万歳書富岡鉄斎筆大正4年(1915)
(山水・花鳥・樹木を描く)
梅華満開夜図富岡鉄斎筆明治44年(1911)
松鶴図富岡鉄斎筆明治45年(1912)
古木図屏風富岡鉄斎筆明治時代
【Ⅱ.近代の日本画】
晩秋図菱田春草筆明治時代
游刃有余地図下絵横山大観筆大正3年(1914)
洗髪図土田麦僊筆昭和時代
野々宮図富田渓仙筆昭和時代
飛天図安田靫彦筆昭和時代

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント ※定員は最大70名(先着順)となります。

特別講演 6月27日(日)
14:00から 講堂にて
「富岡鉄斎の画業-をもって法を説く-」 清荒神清澄寺鉄斎美術館  細里わか奈氏
日曜美術講座 5月30日(日)
14:00から 講堂にて
「大和文華館の鉄斎コレクションについて」  当館学芸員 都甲さやか
講座 美術の窓 6月13日(日)
14:00から 講堂にて
連続講座「広重―風土と旅情を描く―」 第2回「広重 三大揃物の一『東海道五拾三次』」 当館館長 浅野秀剛
スライドによる
展覧会解説
毎週土曜日 14:00から 講堂にて (当館学芸部による)

※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

展覧会スケジュールを見る