大和文華館

展覧会

特別企画展 
文字の魅力・書の美

会期
2020年11月20日(金)~ 12月25日(金)

休館日
月曜日休館(ただし11月23日〈祝〉は開館し、翌24日〈火〉が休館)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料

一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

 文字は、思いを人に伝えたり、重要な事柄を後世に伝えたりするためになくてはならないものです。美しく書かれた文字、「書」は古くより鑑賞の対象ともなり、愛でられてきました。また、文字はしばしば絵とともに表され、より深い世界が表現されてきました。本展観では、文字の深い魅力に満ちた文書や書状、写経や写本、書の美しさを究めた墨蹟や古筆、そして文字と絵が麗しく協奏する作品を展示します。

 特集陳列では、桃山時代から江戸時代初期に活躍した書の名人で、寛永の三筆と呼ばれる近衛信尹、本阿弥光悦、松花堂昭乗の作品を展示します。腕をふるった鑑賞用の書や日常の顔をのぞかせる親しい人への書状には、寛永の三筆それぞれの特色があらわれています。特に鑑賞用の書には、書の個性を巧みに引き立てる装飾がなされた紙(料紙)が用いられており、料紙と書の見事なコラボレーションも見所です。

重要文化財 源氏物語浮舟帖 日本・鎌倉時代 大和文華館蔵
重要文化財 源氏物語浮舟帖
日本・鎌倉時代 大和文華館蔵
檜原図屏風 近衛信尹筆 日本・桃山時代 禅林寺蔵
檜原図屏風 近衛信尹筆
日本・桃山時代 禅林寺蔵

出陳品 約60件 

【文字で伝える】
 太政官符案日本・延暦24年(805)
 紫字金地写経切日本・平安時代後期
重要文化財源氏物語浮舟帖日本・鎌倉時代
 洞院公賢書状日本・南北朝時代
 後陽成天皇女房奉書日本・天正14年(1586)
 陶法伝書(陶工必用)尾形乾山筆日本・江戸時代中期
【文字で繋がる】
 寿老図金明国筆・金義信賛朝鮮-日本・1643年
 暑中芙蓉嶺図森徹山筆・古波蔵親方賛琉球-日本・江戸時代後期
【書を愛でる】
重要文化財墨蹟無相居士像賛大慧宗杲筆中国・紹興27年(1157)
重要文化財墨蹟法語虎関師錬筆日本・南北朝時代
 和漢朗詠集断簡(伊予切)日本・平安時代後期
 小倉色紙「天の原」日本・鎌倉時代
【書と絵のハーモニー】
 松梅佳処図日本・室町時代
 墨梅図冊汪士慎筆中国・乾隆6年(1741)
 光琳筆銹絵菊図角皿尾形乾山作日本・江戸時代中期
【特集陳列:寛永の三筆の書と美意識】
 檜原図屏風近衛信尹筆日本・桃山時代禅林寺蔵
 新古今集和歌色紙本阿弥光悦筆日本・慶長11年(1606)
 百人一首色紙帖松花堂昭乗筆日本・慶長16年(1611)八幡市立松花堂美術館蔵
 松花堂昭乗書状(久保権大夫宛)日本・江戸時代前期八幡市立松花堂美術館蔵

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント

日曜美術講座 12月20日(日)
14:00から 講堂にて
「寛永の三筆の書と美意識」 当館学芸部 係長 宮崎もも
講座 美術の窓 12月6日(日)
14:00から 講堂にて
連続講座「北斎 ―神の領域に至らん―」
第4回「まんじ期-1834~1849」

※本講座は本年3月8日(日)に実施を予定していたものですが、新型コロナウイルス感染防止のため臨時休館や講堂の使用を中止していたため開催を延期していたものです。

当館館長 浅野 秀剛
スライドによる
展覧会解説
毎週土曜日 14:00から 講堂にて(当館学芸部による)

※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

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