一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引
中国で始まった書の文化は、字体や書風を多様に展開し、文字を芸術の域にまで昇華しました。中国・朝鮮半島・日本では、文字は情報を伝達するという役割を超えて、実用と芸術の両面を包括する芸術文化として発展します。
仏教経典は仏の教えを正確に伝えるために、一文字一文字を誤りなく書写するということが行われ、同じ経典が何度も繰り返し書写されました。さらに書かれた経文の文字は、その一文字一文字が「仏」としても認識されていきます。文学のなかでも特に詩歌の書は、歌に込められた感情が毛筆を通じて文字として表現されることで、文化を担った人々の美意識が直接的に反映されました。そして手紙は、書き手の地位や内容によって、歴史史料あるいは名筆として重視されていきます。
本展では、当館所蔵の主に日本の経典・文学・手紙を通して、文字が担った役割を紐解きながら、美しい文字の世界をご紹介します。
【経典にみる文字】 | |||
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国宝 | 一字蓮台法華経 | 平安時代後期 | |
写経切(法華経従地湧出品第十五) | 平安時代後期 | ||
過去現在絵因果経断簡 | 鎌倉時代 | ||
護諸童子経 | 鎌倉時代 | ||
【文学にみる文字】 | |||
桂本万葉集断簡(栂尾切) | 平安時代中期 | ||
和漢朗詠集断簡(伊予切) | 平安時代後期 | ||
伊勢集断簡(石山切) | 平安時代後期 | ||
法門百首切 | 平安~鎌倉時代 | ||
小倉色紙「天の原」 | 鎌倉時代 | ||
尊円法親王歌切(新後拾遺和歌集断簡) | 南北朝時代 | ||
稲富流鉄砲伝書 | 桃山時代 | ||
春柳図 | 尾形乾山筆 | 江戸時代中期 | |
【手紙にみる文字】 | |||
源義経書状 | 鎌倉時代 | ||
三條西実隆書状 | 室町時代 | ||
足利義満書状 | 室町時代 | ||
古田織部書状 | 桃山時代 | ||
近衛信尹書状 | 桃山時代 | ||
本阿弥光悦書状 | 江戸時代前期 | ||
松花堂昭乗書状 | 江戸時代前期 |
ほか
特別講演 | 3月24日(日) 午後2時・講堂 |
「文字と毛筆の日本史―書の表現と製筆技術の相互関係をめぐって―」 | 大阪国際大学 教授 村田隆志氏 |
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日曜美術講座 | 3月10日(日) 午後2時・講堂 |
「仏教経典にみる文字とその装飾」 | 当館学芸部係長 一本崇之 |
講座 美術の窓 | 3月3日(日) 午後2時・講堂 |
連続講座「歌麿―版画で心情の描出を試みる」 第4回「歌麿の全貌(伝記と、錦絵以外の画業)~絵入り狂歌本、肉筆画、春画」 |
当館館長 浅野秀剛 |
列品解説 | 毎週土曜日 午後2時から (当館学芸部による) |
※午後1時~講堂前で参加証(整理券)を配布いたします。(先着100名様)
※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。
●無料招待デー: 3月5日(火) |