大和文華館

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文字を愛でる ―経典・文学・手紙から―

会期
2024年2月23日(金)~ 4月7日(日)
休館日
月曜日休館
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料

一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

 中国で始まった書の文化は、字体や書風を多様に展開し、文字を芸術の域にまで昇華しました。中国・朝鮮半島・日本では、文字は情報を伝達するという役割を超えて、実用と芸術の両面を包括する芸術文化として発展します。

 仏教経典は仏の教えを正確に伝えるために、一文字一文字を誤りなく書写するということが行われ、同じ経典が何度も繰り返し書写されました。さらに書かれた経文の文字は、その一文字一文字が「仏」としても認識されていきます。文学のなかでも特に詩歌の書は、歌に込められた感情が毛筆を通じて文字として表現されることで、文化を担った人々の美意識が直接的に反映されました。そして手紙は、書き手の地位や内容によって、歴史史料あるいは名筆として重視されていきます。

 本展では、当館所蔵の主に日本の経典・文学・手紙を通して、文字が担った役割を紐解きながら、美しい文字の世界をご紹介します。

展示作品イメージ
一字蓮台法華経
平安後期
展示作品イメージ
伊勢集断簡 石山切
平安後期

出陳品 54件

【経典にみる文字】
国宝 一字蓮台法華経 平安時代後期
  写経切(法華経従地湧出品第十五) 平安時代後期
  過去現在絵因果経断簡 鎌倉時代
  護諸童子経 鎌倉時代
【文学にみる文字】
  桂本万葉集断簡(栂尾切) 平安時代中期
  和漢朗詠集断簡(伊予切) 平安時代後期
  伊勢集断簡(石山切) 平安時代後期
  法門百首切 平安~鎌倉時代
  小倉色紙「天の原」 鎌倉時代
  尊円法親王歌切(新後拾遺和歌集断簡) 南北朝時代
  稲富流鉄砲伝書 桃山時代
  春柳図 尾形乾山筆 江戸時代中期
【手紙にみる文字】
  源義経書状 鎌倉時代
  三條西実隆書状 室町時代
  足利義満書状 室町時代
  古田織部書状 桃山時代
  近衛信尹書状 桃山時代
  本阿弥光悦書状 江戸時代前期
  松花堂昭乗書状 江戸時代前期

ほか

出陳目録:PDF

会期中のイベント

特別講演 3月24日(日)
午後2時・講堂
「文字と毛筆の日本史―書の表現と製筆技術の相互関係をめぐって―」 大阪国際大学 教授 村田隆志氏
日曜美術講座 3月10日(日)
午後2時・講堂
「仏教経典にみる文字とその装飾」 当館学芸部係長 一本崇之
講座 美術の窓 3月3日(日)
午後2時・講堂
連続講座「歌麿―版画で心情の描出を試みる」
第4回「歌麿の全貌(伝記と、錦絵以外の画業)~絵入り狂歌本、肉筆画、春画」
当館館長 浅野秀剛
列品解説 毎週土曜日 午後2時から (当館学芸部による)

※午後1時~講堂前で参加証(整理券)を配布いたします。(先着100名様)
※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

●無料招待デー: 3月5日(火)

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