大和文華館

展覧会

鏡中之美きょうちゅうのび
―鏡が映しだすもの

会期
2020年8月21日(金)~ 10月4日(日)

休館日
月曜日休館(ただし9月21日・22日〈祝〉は開館し、9月23日〈水〉が休館)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料

一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

 鏡に映し出される姿は真実か幻か…。光を反射し、ものを映す鏡は、古来人々にとって不思議な力を持つ存在であり、鏡は様々な場で用いられました。鏡は魔力を持つとされて辟邪や護法の道具として用いられ、日本において鏡は神の依り代ともなります。鏡中に神仏の姿が見いだされ、一方では自らの姿を映じて人生や恋心を投影することも行われました。

 また、鏡面の裏側は美しい文様で飾られ、時代によって様々な意味や願いが込められました。漢時代の中国では鏡の背面には当時の世界観が文様としてあらわされ、唐時代には東西交流を反映した華やかな動植物文様や人物故事が文様に取り入れられます。日本では平安時代に雀や秋草などを散らした瀟洒な文様が好まれ、鏡が飾られました。身近な存在となった鏡には、時代の美意識が鮮やかに映し出されています。

 本展覧会では、中国・日本・朝鮮半島で作られた鏡そのものや描かれた鏡、鏡を納める漆箱を展示し、仏具や辟邪として用いられた鏡の信仰や人々の生活とともにあった鏡について見ていきます。美しい文様で飾られた鏡に映し出された、人々の様々な想いを紐解きます。

重要美術品/銅製貼銀鎏金双鳳狻猊文八稜鏡
重要美術品
銅製貼銀鎏金双鳳狻猊文八稜鏡
中国・唐時代
十王図(部分)
十王図(部分)
日本・南北朝時代

出陳品 約80件 

【第一章 神仏をあらわす鏡】
 方格規矩四神鏡中国・漢時代
 神人車馬画像鏡中国・漢時代
重要文化財常暁請来目録平安時代後期
重要文化財日吉曼荼羅図日本・鎌倉時代
 子守明神日本・南北朝時代
 六字経曼荼羅図日本・南北朝
 多武峰曼荼羅図室町時代
【第二章 照鏡―かがみにてらす―】
 十王図日本・南北朝時代
 六道図中国・元時代
 伊勢物語下絵梵字鏡日本・鎌倉時代
【第三章 鏡を飾る―時代をうつす文様―】
 十二支文鏡中国・隋時代
重要美術品銅製貼銀鎏金双鳳狻猊文八稜鏡中国・唐時代
 海獣葡萄鏡中国・唐時代
 伯牙弾琴鏡中国・唐時代
 花枝文鏡中国・唐時代
 双魚文鏡中国・金時代
 銀製毛彫忍冬双鳳文輪花合子中国・唐時代
 松喰鶴舞蝶文鏡日本・平安時代
重要文化財蒔絵籬菊文机日本・室町時代
 金貝蒔絵鳳凰唐草文鏡巣鎌倉時代

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント

 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、特別講演、日曜美術講座、列品解説、華コンサート、近鉄沿線無料招待デー(9月16日)は実施いたしません。
 何卒ご理解賜ります様よろしくお願い申し上げます。

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