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のちから―東洋美術における樹木の表現―

会期
2019年8月27日(火)~ 9月29日(日)

休館日
月曜日休館(ただし、9月16日・23日〈祝〉は開館し、9月17日・24日〈火〉は休館)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料

一般 620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

東洋美術において、樹木のモチーフは古くから重要な役割を担ってきました。中国で発展した山水画、樹石画、そして故事人物画などで、樹木は画面に奥行きや臨場感を生み出すだけでなく、季節を伝え、詩情を喚起させるなど、様々な効果を持ちました。
また樹木は、季節や樹齢によって姿を変えていきます。緑葉、紅葉、落葉した木、若木や老木などは、しばしば人間の姿や生き様に重ねて描かれました。更に年中葉を茂らせる松などは、信念を曲げない高潔な人格のシンボルとして古くから文人達に愛され、人気の画題となりました。
こうした樹木の表現方法やイメージは、国境を越えて東アジアで共有され、各々の国の気候、文化のもとに発展を遂げていきます。本展観を通じて、中国、朝鮮半島、日本における多彩な樹木表現の美をお楽しみいただければ幸いです。

秋渓群馬図 沈銓筆
中国・清時代
重要文化財 山水図屏風(右隻) 伝周文筆
日本・室町時代

出陳品 37件

【第一章 山水世界の創出】
 冬景山水図惲向筆中国・明時代
 煙寺暮鍾図伝安堅筆朝鮮・朝鮮王朝時代
重要文化財山水図屏風伝周文筆日本・室町時代
 山水図興悦筆日本・室町時代
【第二章 場面を彩る樹】
 仕女図巻仇英筆、文徴明詞書中国・明時代
 秋渓群馬図沈銓筆中国・清時代
 群鹿図朝鮮・朝鮮王朝時代
【第三章 人の想いに寄り添う樹】
 聴松図巻王翬・楊晋合作中国・清時代
 高士観瀑図山本梅逸筆日本・江戸時代
 晩秋図菱田春草筆日本・明治時代
 古木図屏風(左隻)富岡鉄斎筆日本・明治時代

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント

特別講演9月15日(日)
14:00から 講堂にて
「樹々のイメージ―東アジアの樹木表現とその意味―」同志社大学教授 河野道房氏
日曜美術講座9月22日(日)
14:00から 講堂にて
「中国文人の世界―樹木によせる想い―」当館学芸員 都甲さやか
講座 美術の窓9月8日(日)
14:00から 講堂にて
連続講座「北斎―神の領域に至らん―」
第2回「北斎、戴斗期―1798~1819」
当館館長 浅野秀剛
列品解説毎週土曜日14:00から展示場にて(当館学芸部による)

※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

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