特別企画展 泰西王侯騎馬図屏風と松浦屏風 ―越境する美術―

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特別企画展 泰西王侯騎馬図屏風と松浦屏風 ―越境する美術―

会期
2022年4月8日(金)~ 5月15日(日)
 ※一部展示替あり。

休館日
毎週月曜日休館
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料

一般 630円 高校・大学生 420円 
小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

 日本にキリスト教が伝えられたのは、16世紀半ばのことです。布教のために、人々の感性に直接訴える音楽や絵画が活用され、やがて日本人信者のなかに、洋楽器や西洋風の絵画を制作する者も現れます。徳川幕府による禁教政策がとられるまでの半世紀足らずの期間に、宣教師の指導を受けて描かれた絵画を〈初期洋風画〉と呼びますが、その代表作が「泰西王侯騎馬図屏風」です。

 幕府のキリシタン弾圧で〈初期洋風画〉の芽は摘まれますが、それでも、「松浦屏風」に描かれている女性たちが、ロザリオを首飾りにし、カードゲームに興じているように、洋物を愛好する風潮は根強く残りました。

 本展では、サントリー美術館所蔵の「泰西王侯騎馬図屏風」と「松浦屏風」(当館蔵)を軸に、東西の文明圏の境界を越えて行き来し、それぞれの地に根付いた美術工芸の諸相を眺めます。どうぞ、異国趣味あふれる造形の数々をお楽しみください。

展示作品イメージ
泰西王侯騎馬図屏風 右隻
サントリー美術館蔵
展示作品イメージ
泰西王侯騎馬図屏風 左隻
サントリー美術館蔵
展示作品イメージ
七里ヶ浜図 司馬江漢筆
江戸時代後期

出陳品 59件 ※会期中展示替あり

Ⅰ章 キリシタンの絵画
重要文化財泰西王侯騎馬図屏風桃山~江戸時代初期サントリー美術館蔵
 婦女弾琴図伝信方筆桃山時代
Ⅱ章 輸出漆器と禁教下の異国趣味
重要文化財南蛮屏風伝狩野山楽筆桃山時代サントリー美術館蔵
*展示期間4月26日~5月15日
 南蛮屏風江戸時代初期サントリー美術館蔵
*展示期間4月8日~4月24日
 青貝蒔絵草花文洋櫃桃山時代
 螺鈿蒔絵鳥獣草花文書箪笥桃山時代
国宝婦女遊楽図屏風(松浦屏風)江戸時代前期
Ⅲ章 舶来ガラスと びいどろ・ぎやまん
 東インド会社帆船図硝子酒盃オランダ18世紀
 赤色薩摩切子皿江戸時代末期
Ⅳ章 自学自習の洋風画
 ライオン図宋紫石筆江戸時代後期
 七里ヶ浜図司馬江漢筆江戸時代後期
Ⅴ章 越境する陶磁器とその意匠
 色絵ローマ字入把手瓶有田(伊万里)江戸時代中期
 色絵金彩柿右衛門写梅竹虎文皿ドイツ(マイセン窯)18世紀
 色絵康煕写花鳥文八角瓶オランダ(デルフト窯)18世紀

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント

特別講演 5月1日(日)
14時・講堂
「《泰西王侯騎馬図》から読み解くイメージのグローバルな交通」 大阪大学大学院人文学研究科教授  岡田裕成氏
日曜美術講座 4月24日(日)
14時・講堂
「南蛮人のいる風景」 当館学芸部長 泉万里
列品解説 毎週土曜日 14時 (当館学芸部による)

(※新型コロナウィルス感染拡大の状況によってはスライドによる展覧会解説となる場合あり)

※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

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