祈りと救いの仏教美術

展覧会

祈りと救いの仏教美術

会期
2021年8月27日(金)~ 10月3日(日)

休館日
月曜日休館(ただし 9月20日〈祝日〉は開館し、翌21日〈火〉が休館)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料

一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

 インドで生まれ、中国大陸、朝鮮半島を経て日本列島に伝来した仏教は、やがてこの地の、緑深い山々や、苔むす巨岩に降り立つ神々と融合して、人々の信仰世界を彩り豊かなものにしていきました。

 本展では、この国の風土に根付き、長い間、人々の祈りを受け止めてきた仏教絵画を中心に展示します。仏の姿を繊細な筆致でとらえた絵画や、贅沢の限りを尽くして金銀で装飾した経典などに加え、仏教版画もあわせて展示します。祈りを唱えながら、仏の姿を刻んだスタンプを百体、千体と数多く印捺し、仏像の中に納入されて伝わったものです。

 そして、最後に江戸時代の大津絵や、歌舞伎芝居の人気演目ともなった法華経の功徳を説く「道成寺縁起」の絵巻など、庶民的な仏教美術もご紹介します。

展示作品イメージ
笠置曼荼羅図
展示作品イメージ
十五鬼神図巻(部分)

出陳品 51件 

【仏教東漸  教えを伝える形とことば】
重要文化財常暁請来目録平安時代
金胎仏画帖平安時代
国宝一字蓮台法華経平安時代
【仏と神に護られて】
重要文化財笠置曼荼羅図鎌倉時代
重要文化財日吉曼荼羅図鎌倉時代
文殊菩薩像鎌倉時代
子守明神像南北朝時代
十五鬼神図巻鎌倉時代
【祖師、高僧のおもかげ】
法然上人絵伝断簡鎌倉時代~南北朝時代
龍湫周澤像室町時代
【江戸時代 巷の信心】
雷と奴図江戸時代
道成寺縁起絵巻江戸時代
【数に祈りをこめて 仏教版画の世界】
阿弥陀如来像
(浄瑠璃寺阿弥陀如来像納入品)
平安時代
千手観音像
(福寿寺千手観音像納入品)
平安時代

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント ※新型コロナウィルス感染拡大の状況によっては、中止する場合があります。

特別講演 9月19日(日)
14:00から 講堂にて 定員70名(先着順)
「大和文華館仏教美術コレクション再考 ―十五鬼神図巻と日吉曼荼羅―」 東京国立博物館研究員  古川攝一氏
日曜美術講座 9月12日(日)
14:00から 講堂にて 
定員70名(先着順)
「童子経の絵画 救済される子どもたち」  当館学芸部長 泉万里
講座 美術の窓 9月5日(日)
14:00から 講堂にて 
定員70名(先着順)
連続講座「広重―風土と旅情を描く―」
第3回「広重三大揃物の二『木曽海道六拾九次』」
当館館長 浅野秀剛
スライドによる
展覧会解説
毎週土曜日 14:00から 講堂にて (当館学芸部による) 定員70名(先着順)
無料招待デー 9月16日(木) 近畿日本鉄道創業記念日

※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

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