大和文華館

コレクション

色絵おしどり香合
(いろえおしどりこうごう)

野々村仁清作
江戸時代前期
高5.1cm、全長6.5cm

野々村仁清は色絵陶器を大成した京焼の名工です。御室仁和寺門前に窯を開き、茶人・金森宗和の指導を受けながら、雅やかで洗練された作品を生み出しました。仁清は動物などの姿を写した彫塑的な作品を得意としており、この香合もふっくらと愛らしいおしどりの姿に象られています。白濁釉地に赤・青・緑・黒の色釉で上絵付けし、金彩を加えています。五摂家のひとつである近衛家への献上品と伝えられており、近衛家熙の言行を記す『槐記』には、享保17年(1732)11月20日の口切茶会に、仁清作のおしどり香合が使用されたことが記載されています。

陶磁