大和文華館

コレクション

重要文化財

蒔絵籬菊文机
(まきえまがききくもんつくえ)

室町時代
高 27.0cm×38.5cm×102.5cm

天板の両端に筆返のある横長の机で、天板の中央に州浜に菊と芒、右に柴垣に菊と芒、左に籬に菊と芒を描き、その間に岩を配しています。岩や籬は薄肉高蒔絵で表され、菊や芒は平蒔絵や絵梨子地、針描で表されています。筆返の部分は密に蒔いた梨子地とし、金平蒔絵で桐文を左右に三つずつ描き、天板側面と脚にも桐文が並べられています。平蒔絵や絵梨子地・針描といった技法は、高台寺蒔絵に特徴的な技法で、豪華な蒔絵作品を大量制作するのに適していました。本品は室町時代の伝統を残しながらも、次世代の高台寺蒔絵につながる過渡的な作例として貴重です。

漆工