大和文華館

コレクション

重要文化財

扇面貼交手筥
(せんめんはりまぜてばこ)

江戸時代中期
18.8cm×27.3cm×38.2㎝

手筥の全面に金箔を敷き詰め、扇画面八面と団扇画四面を貼った作品である。三面の扇面画に尾形光琳の落款と印章があり、他の作品も画風から光琳あるいは、光琳と関わりの深い絵師の作品と考えられる。それぞれに、骨を押した跡や折りたたんだ跡が残り、独立した扇面や団扇として鑑賞された後、手筥に貼られたことがわかる。光琳は蒔絵作品を制作しており、このような仕立てにも光琳自身が関わった可能性がある。古絵巻の学習を示す「西行物語図」や「樹下人物図」、名所絵の伝統を踏まえた「富士図」、「八橋図」、謡曲に取材する「白楽天図」、漢画の水墨技法による「雲竜図」、草花や花木を意図的に表現する「紅白菊図」、「白梅図」など多様な画題は光琳の画業全体を一望する観がある。

絵画(日本・中国・朝鮮)