大和文華館

コレクション

重要文化財

萱草遊狗図・蜀葵遊猫図
(かんぞうゆうくず・しょっきゆうびょうず)

伝毛益筆
南宋時代
絹本著色・(各)一幅
萱草遊狗図
25.3cm×25.7cm
蜀葵遊猫図
25.3cm×25.8cm

伝承画家である毛益は南宋の乾道年間(1165-73)に活躍した宮廷画家です。本来は冊頁の一部であったものが立軸に仕立てられたものと考えられています。
「蜀葵遊猫図」では美しい立葵のもとに、一匹の親猫と、戯れる二匹の仔猫、また蝶を見上げる仔猫が描かれ、「萱草遊狗図」では同じく親狗と四匹の仔狗を描き、手前の一匹は草上のオケラに歩み寄っています。克明な描写ながらも愛らしさを失わない本作は、対象に迫りその本質までも描こうとする南宋画の代表作です。
猫・蝶が 耄(ぼう)(70歳)、耋(てつ)(80歳)の音通であることから、長生の意味があり、萱草は男子誕生を祈る吉祥画となります。韓国や日本においても多くの遊猫、遊狗図と本図との関係が指摘され、受容史上も価値は非常に高いものです。

絵画(日本・中国・朝鮮)