大和文華館

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特別企画展 日本のやきもの―縄文土器から近代京焼まで―

会期
2022年1月5日(水)~ 2月13日(日) 
休館日
月曜日休館(ただし、1月10日〈祝〉は開館し、翌11日〈火〉が休館)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料

一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

 本展観では、館蔵の縄文時代から江戸時代までの日本のやきものと、特別出陳の近代京焼を展示します。日本のやきものの歴史は、一万年以上前より作られたという縄文土器より始まります。土器の時代が長らく続いた後、古墳時代にはろくろ成形し還元焼成する須恵器が、奈良時代には人工的に釉薬をかける施釉陶が登場します。中世には、優美な施釉陶も作られますが、素朴な焼締陶が多く作られ、日常の雑器として広く用いられました。桃山時代には、茶の湯の隆盛にともない、斬新な茶陶が盛んに作られ、やきものの世界が活性化します。江戸時代には、まず有田において磁器の焼成に成功し、日本各地で様々な陶磁器が生産されました。
 特に京焼では、江戸時代前期、野々村仁清によって陶器に上絵具で絵付けする色絵陶器の技術が大成されます。多くの典雅な色絵陶器が作られるとともに、江戸時代後期には磁器の焼成も可能になり、文人趣味的な清雅な器も好まれました。明治維新後には衰退の危機もありましたが、技術やデザインを磨いて進化し、多様な魅力を持つ近代京焼の作品が生み出されました。
 日本のやきものの悠久の歴史とあくなき創造にご注目ください。

色絵おしどり香合
野々村仁清作
江戸時代前期 大和文華館蔵
色絵柳橋文菓子器
初代伊東陶山作
大正時代 個人蔵

出陳品 82件

【やきものの始まり】
 縄文大壺(縄文)
重要文化財埴輪鷹狩男子像(古墳)
【古代の須恵器・施釉陶】
 須恵器長頸壺(奈良)
 二彩碗(奈良)
【中世の焼締陶・施釉陶】
 灰釉壺 丹波(鎌倉)
 白天目茶碗(室町)
【桃山茶陶とその展開】
 志野柳文鉢 美濃(桃山)
 奥高麗茶碗 唐津(江戸前期)
【有田磁器とその展開】
重要文化財染付山水文大皿有田(伊万里)(江戸前期)
 色絵菊花文八角瓶有田(柿右衛門)(江戸中期)
【京焼とその展開】
 色絵おしどり香合野々村仁清作(江戸前期)
 色絵夕顔文茶碗尾形乾山作(江戸中期)
 色絵鳥文鉢賀集珉平作(江戸後期)
【近代京焼】
 色絵龍文蓋付壺丹山青海作(明治)個人蔵
 金地色絵鶴文角皿初代伊東陶山作(大正)個人蔵
 青磁石蕗文瓶七代目錦光山宗兵衛作(大正)個人蔵

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント

特別講演 2022年2月6日(日)
14時・講堂定員100名(先着順)
「京焼って何?これを知っていれば京焼マスター」 京都女子大学准教授 前﨑 信也 氏
日曜美術講座 2022年1月30日(日)
14時・講堂定員100名(先着順)
「京焼を彩る琳派の意匠」 当館学芸部課長 宮崎もも
列品解説 毎週土曜日 14時 当館学芸部による 

※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

※新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、状況によっては変更あるいは人数制限を設ける場合があります。

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