特別企画展 大人の嗜(たしな)み 立花・鉄砲・古画鑑賞

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特別企画展 大人のたしなみ  立花・鉄砲・古画鑑賞

会期
2021年1月6日(水)~2月14日(日)

休館日
月曜日休館(ただし1月11日<祝>は開館し、12日<火>が休館)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料

一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

 新春の開催となる本展では、日本人の暮らしを彩ってきた、趣味や芸道の世界の一端を、特別出陳作品と館蔵品でご紹介します。

 まず、〔花を飾る〕と題したコーナーでは、室町時代の花伝書や、江戸時代の「立花図屏風」(華道家元池坊総務所蔵)と豪華絢爛たる「花車図屏風」(真正極楽寺〔真如堂〕蔵)をご覧いただきます。大名家の広大な床の間に、こうした花車が飾られることもあったと伝えられています。折り取った花を瓶にさすという行為を、大人の嗜みとして習得したたくさんの人々がいたからこそ、華道は現代まで伝えられてきました。

 つづいて〔古画を味わう〕のコーナーでは、江戸時代の古画鑑定の様子を、狩野探幽が残した縮図をとおして眺め、最後の〔鉄砲をきわめる〕では、鉄砲術の華麗な秘伝書をとりあげます。17世紀はじめに越前藩主松平忠直が手に入れた秘伝書は、まばゆいほどの金銀泥下絵を施したものでした。実戦で鉄砲が使われていた時代のものですが、きな臭さを微塵も感じさせない典雅な書物です。 

 往時の大人の嗜みは、そのまま現代に通じるものではありませんが、そこに、これからの暮らしを豊かにするヒントがひそんでいるかもしれません。

花車図屏風(左隻) 江戸時代前期 真正極楽寺(真如堂)蔵
花車図屏風(左隻) 江戸時代前期
真正極楽寺(真如堂)蔵
立花図屏風(左隻) 江戸時代前期 華道家元池坊総務所蔵
立花図屏風(左隻) 江戸時代前期
華道家元池坊総務所蔵

出陳品 17件 

【花を飾る】
 歳朝図富岡鉄斎筆大正11年(1922)
 宗清立花伝書室町時代
  特別出陳作品 花車図屏風 江戸時代前期真正極楽寺〔真如堂〕蔵
  特別出陳作品 立花図屏風 江戸時代前期華道家元池坊総務所蔵
【古画を味わう】
 古画縮図(人物)狩野探幽筆江戸時代前期
 唐絵手鑑狩野安信筆江戸時代前期
 雪舟写山水図尾形光琳筆江戸時代中期
 光琳筆銹絵山水文四方火入尾形乾山作江戸時代中期
【鉄砲をきわめる】
  稲富流鉄砲伝書 (慶長17年奥書) 桃山時代
  稲富流鉄砲伝書 (元和4年奥書) 江戸時代

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント

特別講演 1月10日(日)
14:00から 講堂にて
「『探幽縮図』から分かること  ―画家の技、古画への眼差し、失われた作品」 大阪大学大学院文学研究科准教授 門脇むつみ氏
日曜美術講座 1月24日(日)
14:00から 講堂にて
「秘伝書の魅力  ―鉄砲伝書の金銀泥下絵を中心に」 当館学芸部長 泉万里
スライドによる
展覧会解説
毎週土曜日 14:00から 講堂にて(当館学芸部による)

※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

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