桃山・江戸文化の輝き

展覧会

桃山・江戸文化の輝き

会期
2021年4月9日(金)~ 5月16日(日)

休館日
月曜日休館(ただし 5月3日<祝>は開館し、6日<木>が休館)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料

一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

 戦乱の世が終わり、天下統一へと進んだ桃山時代には、天下人の美意識を反映し、絢爛豪華な絵画や工芸が制作されました。また、都市が再興する中で経済活動が活発化し、高位の武家や公家だけでなく庶民も力を持ち、風俗画や素朴な画風など新しい絵画の題材や表現も展開します。この時代の特徴として、初めての西洋文化との出会いや、茶の湯の隆盛なども挙げられ、エネルギーに満ちた新たな造形が生み出されました。

 徳川将軍を頂点に抱く政権が長きにわたって続き、泰平の世となった江戸時代には、伝統ある画派の狩野派や土佐派が権威を持つ一方で、人や物資、情報の往来がさらに活発化し、求められる絵画が多彩となり、様々な出自の個性的な絵師たちが活躍しました。美しい食器や装身具など、生活を彩る工芸も多様化し、広い階層で用いられるようになります。江戸時代後半には、西洋文化が再び流入し、中国の明・清時代の文化も積極的に学ばれ、海外からの刺激が増加することで、また新しい文化が展開し、成熟していきました。

 本展観では、美術作品を愛好する層が広がり、多様な文化が育まれた桃山・江戸時代の絵画や書、工芸を展示します。活気に満ちた時代が生み出した文化の粋をお楽しみください。

展示作品イメージ
重要文化財 婦人像
展示作品イメージ
赤色薩摩切子皿

出陳品 50件 

 豊臣秀吉髻状桃山時代
 前田利家夫人書状桃山時代
重要文化財婦人像桃山時代
重要美術品阿国歌舞伎草紙桃山時代
 婦女弾琴図信□印桃山時代
 青貝蒔絵花卉文洋櫃桃山時代
 蒔絵秋草文徳利(高台寺蒔絵)桃山時代
 赤織部沓茶碗(美濃)桃山時代
 新古集和歌色紙本阿弥光悦筆桃山時代
 僧形歌仙図俵屋宗達筆江戸時代前期
 林和靖梅鶴図土佐光起筆江戸時代前期
国宝婦女遊楽図屏風(松浦屏風)江戸時代前期
重要美術品美人図宮川長春筆江戸時代中期
重要文化財中村内蔵助像尾形光琳筆江戸時代中期
 四季花鳥図押絵貼屏風渡辺始興筆江戸時代中期
 雪汀双鴨図円山応挙筆江戸時代後期
 釣瓶に鶏図伊藤若冲筆江戸時代後期
 オランダ海港図荒木如元筆江戸時代後期
 染付網文大皿(有田)江戸時代後期
 赤色薩摩切子皿江戸時代末期

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント

特別講演 5月9日(日)
14:00から 講堂にて
「豊臣秀吉―その権力・文化・宗教」 大阪城天守閣館長  北川央氏
日曜美術講座 4月25日(日)
14:00から 講堂にて
「渡辺始興筆「四季花鳥図押絵貼屏風」をめぐって」  当館学芸部係長 宮崎もも
スライドによる
展覧会解説
毎週土曜日 14:00から 講堂にて (当館学芸部による)

※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

展覧会スケジュールを見る