会期
2020年2月21日(金)~4月5日(日)
※会期中展示替えがあります
一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引
豊穣、豊漁は、人類不変の願いといえます。東アジアでは、たわわに実る野菜や果物、海や川の産物を、慶事や余戯などの様々な文脈で描いてきました。今も食卓でおなじみの、みずみずしい瓜や白菜、葡萄などの蔬果、そして活き活きとした魚や蟹、貝などの魚介―これらは平安な未来への祈りだけでなく、こうありたいという人間の理想像を託すことで、古くから絵画や工芸に表されてきたのです。更に自宅の田園で大地の実りを収穫し、水辺に住まい魚を釣るといった自給自足の生活は、隠遁者の理想的な生き方とされ、「田園詩人」として名高い東晋時代の陶淵明(365~427)などが、その実践者として東アジアで広く人気を博しました。
本展観では、初公開となる岸連山(1804~59)筆「野菜涅槃図」(個人蔵)をはじめ、日本、中国、朝鮮半島で生み出された野菜や果物、魚介モチーフの絵画と工芸を通して、人々の自然の産物への祈りや憧れ、友人達との温かい交流をご覧いただきます。
【第一章 水のめぐみ】 | ||||
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花卉雑画巻 | 徐渭筆 | 中国・万暦19年(1591) | 泉屋博古館蔵 【3/24~4/5展示】 | |
藻蟹図 | 江稼圃筆 | 中国・嘉慶10年(1805) | 個人蔵 | |
翰墨随身帖 | 田能村竹田筆 | 日本・江戸後期 | 大和文華館蔵 | |
十便十宜帖 | 十時梅厓筆 | 日本・寛政13年(1801) | 泉屋博古館蔵 【2/21~3/15展示】 | |
蔬果蟲魚帖 | 浦上春琴筆 | 日本・天保5年(1834) | 泉屋博古館蔵 【3/17~4/5展示】 | |
伊勢海老図 | 富岡鉄斎筆 | 日本・明治37年(1904) | 大和文華館蔵 | |
粉青象嵌蓮池三魚文扁壺 | 全羅道窯(三島手) | 朝鮮・朝鮮王朝時代 | ||
【第二章 大地のみのり】 | ||||
陶淵明故事図巻 | 李宗謨筆 | 中国・明時代 | 大和文華館蔵 | |
瓜図 | 有君栄筆 | 中国・万暦45年(1617) | 個人蔵 | |
四時花卉図(四幅対) | 趙之謙筆 | 中国・同治9年(1870) | 大阪市立美術館蔵 | |
墨菜図巻 | 黄道周款 | 中国・天啓5年(1625) | 大阪市立美術館蔵 | |
草花群蝶図 | 王楚珍筆 | 中国・光緒22年(1896) | 泉屋博古館蔵 | |
野菜涅槃図 | 岸連山筆 | 日本・江戸後期 | 個人蔵 | |
鉄砂青花葡萄文大壺 | 京畿道広州郡窯 | 朝鮮・朝鮮王朝時代 | 大和文華館蔵 |
など
【講堂イベントの中止について】
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐ為、3月に講堂で予定していたイベントを全て中止とさせて頂きます。
何卒ご理解賜ります様よろしくお願い申し上げます。
特別講演 | 3月29日(日) 14:00から 講堂にて-中止- | 「美味なる絵画-東アジア 描かれた野菜・果物の系譜」 | 泉屋博古館学芸課長 実方葉子氏 |
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日曜美術講座 | 3月22日(日) 14:00から 講堂にて-中止- | 「東アジアの野菜、果物、魚介の美術」 | 当館学芸員 都甲さやか |
講座 美術の窓 | 3月8日(日) 14:00から 講堂にて-中止- | 連続講座「北斎―神の領域に至らん―」 第4回「 | 当館館長 浅野秀剛 |
列品解説 | 毎週土曜日 14:00から展示場にて(当館学芸部による) |
※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。