特別企画展 中国青花(せいか)と染付磁器 ―京都の鹿背山(かせやま)焼―

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特別企画展 中国青花せいかと染付磁器 ―京都の鹿背山かせやま焼―

会期
2021年2月19日(金)~ 4月4日(日)

休館日
月曜日休館
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料

一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

 白地に青い文様が鮮やかに映える中国の青花磁器は、世界各地で愛好されて輸出され、また製陶や文化にまで大きな影響を及ぼしました。日本においても、江戸時代初めに青花を手本にして染付が誕生し、江戸時代後期には京都でも磁器や中国陶磁の写しが作られるようになります。江戸時代後期に京都を中心に活躍した陶工である青木木米(1767-1833)は中国磁器写しに秀で、古染付や祥瑞を巧みに写した作品を数多く残し、さらに木米特有の清涼感溢れる造形を生み出しています。また永楽保全(1795-1854)も祥瑞などの中国陶磁写しを精力的に行いました。

 京都府木津川市鹿背山では、江戸時代後期から明治時代にかけて、中国・明~清時代の青花を写し、精緻な文様が描かれた質の高い磁器として鹿背山焼が焼造されました。本展覧会では、当館が所蔵する鹿背山焼「染付花鳥山水文水指」や中国陶磁、日本の染付磁器とともに、西念寺や海住山寺、木津川市教育委員会、京都国立博物館などが所蔵する鹿背山焼を特別出陳し、中国の青花の日本での受容と染付の展開を探ります。

青花双魚文大皿 中国・明時代 大和文華館蔵
青花双魚文大皿 中国・明時代 初期 
大和文華館蔵
吹墨手鹿桜紅葉文鉢 鹿背山焼 江戸時代 木津川市教育委員会蔵
吹墨手鹿桜紅葉文鉢 鹿背山焼 江戸時代 後期 
木津川市教育委員会蔵

出陳品 85件 

【Ⅰ.中国の青花と五彩】
 青花双魚文大皿景徳鎮窯明時代 初期
 青花硯崇禎五年銘明時代 末期
 青花富士山形平鉢明時代 末期
特別出陳作品青花鹿文香炉明時代 末期京都国立博物館
 青花狩猟文水指明時代 末期
【Ⅱ.日本の染付:中国陶磁の写しと展開】
重要文化財染付山水文大皿有田江戸時代 前期
 赤絵龍文柏葉形筆洗奥田頴川江戸時代 後期
 祥瑞写染付結文形根付永楽保全江戸時代 後期
【Ⅲ.鹿背山焼と中国陶磁】
 染付花鳥山水文水指中川利三郎江戸時代 後期
特別出陳作品染付雲龍図盃明治時代西念寺
特別出陳作品吹墨手鹿桜紅葉文鉢江戸時代 後期木津川市教育委員会
特別出陳作品祥瑞写仏手柑鈕蓋物江戸後期-明治時代京都国立博物館
特別出陳作品染付蓮弁文高坏江戸後期-明治時代海住山寺

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント

特別講演 3月14日(日)
14:00から 講堂にて
「鹿背山と鹿背山焼」 西念寺御住職  田邊英夫氏
日曜美術講座 2月28日(日)
14:00から 講堂にて
「鹿背山焼にみる中国陶磁の要素」 当館学芸部課長 瀧朝子
講座 美術の窓 3月7日(日)
14:00から 講堂にて
連続講座「広重―風土と旅情を描く―」 第1回「広重―生涯と画業(前編)」 当館館長 浅野秀剛
スライドによる
展覧会解説
毎週土曜日 14:00から 講堂にて (当館学芸部による)

※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

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