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特別企画展 福徳円満を求めて―中国 元・明時代の華やかな工芸―

会期
2019年7月12日(金)~8月18日(日)

休館日
月曜日休館(ただし、7月15日〈祝〉、8月12日〈振休〉は開館し、7月16日〈火〉・8月13日〈火〉は休館)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料

一般 620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料

※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

「福徳円満」――福も徳も、欠けることなく満ちていること。
福徳とは、幸福であり、豊かであることですが、仏教では他者に恵みを与える徳を行うことや、それにより得られる功徳を意味します。心の平安と現実的な豊かさ、どちらも求められたといえるでしょう。
満ち足りた幸福や財産への願いはいつの時代にも変わりがなく、それらの願いは様々な文様に託されて表現されてきました。中国の元・明時代には、鮮やかな彩りが施される陶磁器や細密に文様があらわされる彫漆・螺鈿などの漆器において、工芸技術が高度に発達し、文様の種類も飛躍的に増えます。
色鮮やかな五彩磁器は様々な文様の複雑な表現を可能にし、彩り溢れる華麗な花卉が描かれるようになります。中国では工芸において神仙世界は古来あらわされてきましたが、元時代以降発展した戯曲は工芸の図案にも取り入れられ、魅力的な物語の場面や躍動感ある人物表現が行われるようになります。
本展覧会では、鮮やかな色彩と多種多様な文様に溢れた中国元・明時代の陶磁器・漆器・染織など、特別出陳作品を含めた96件を展示し、技術を駆使して作り出された華やかな工芸の魅力に迫ります。

五彩武人図大壺
明時代
白鶴美術館
螺鈿山水人物文坐屏
明時代
大和文華館

出陳品 96件

【陶磁器】
  赤絵仙姑文壺元時代 
 萌黄地牡丹文金襴手碗明時代 
 黄地緑彩樹下人物文鉢明時代 
  青花釉裏紅闘鶏文碗明時代 
 五彩花文三脚燭台明時代 
 青花狩猟文水指明時代 
【漆工】
 堆黒屈輪大盆元時代 
 螺鈿水禽文輪花盆明時代 
 螺鈿金銀平脱山水文硯屏明時代 
【その他】
 清水裂明時代 
 犀角吉祥果樹彫文盃明時代 
 布袋図墨明時代 
【特別出陳作品】
 豆彩四果文鉢明時代大阪市立美術館
 螺鈿人物図盒元~明時代大阪市立美術館
 螺鈿楼閣人物図長方盆明時代大阪市立美術館
 螺鈿楼閣人物図盒子元時代白鶴美術館
 金襴手瓢形瓶明時代白鶴美術館
 青花花鳥獣文六角大壺明時代白鶴美術館

など

出陳目録:PDF

会期中のイベント

特別講演7月21日(日)
14:00から 講堂にて
「再考元青花―誕生・発展・変容―」兵庫陶芸美術館副館長 弓場紀知氏
日曜美術講座8月11日(日)
14:00から 講堂にて
「中国の工芸品にあらわされた人物図表現」当館学芸部課長 瀧朝子
列品解説毎週土曜日14:00から展示場にて(当館学芸部による)

※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。

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