一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引
江戸時代中期頃より、画譜の舶載や黄檗僧の来日などによって、中国の明・清時代に隆盛した文人文化が日本に伝わってきます。中国の文人とは、身分的には高級官僚であり、治国・修身のための幅広い知識を持ち、詩書画に優れることが理想とされました。日本においては様々な身分の人々が文人文化に関心を持ち、中国の学問・教養を深く学び、詩書画の創作を楽しみ、文人的な生き方を目指しました。武士や町人、農民といった身分を越えた文雅な交流は日本の文人文化の特徴であり、関心や志を同じくする人の輪―文人サークル―が豊かに重なり合いながら発展しました。
本展観では、柳沢淇園・鶴亭たち、与謝蕪村・呉春たち、岡田半江・田能村竹田たちなど、主に西の文人サークルに注目し、初公開の鶴亭作品をはじめ、交流が育んだ清新な絵画作品を展示します。
【中国 文人画の展開】 | ||||
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冬景山水図 | 陸治筆 | 中国・明時代 | ||
閑屋秋思図 | 高其佩筆 | 中国・清時代 | ||
【中国から日本へ 文人文化の伝播】 | ||||
太平山水図集 | 蕭雲従編 | 中国・清時代 | ||
画史会要 | 大岡春卜編 | 日本・宝暦3年(1753)刊 | ||
【日本 文人サークルの豊かな交流】 | ||||
指墨竹図 | 柳沢淇園筆 | 日本・江戸時代 | 個人蔵 | |
墨竹・墨蘭図 | 鶴亭筆 | 日本・宝暦10年(1760) | 個人蔵(初公開) | |
雁来紅に小禽図 | 鶴亭筆 | 日本・宝暦8年(1758) | 個人蔵(初公開) | |
芋茎図 | 鶴亭筆 | 日本・宝暦10年(1760) | 個人蔵(初公開) | |
蒹葭堂雑録巻 | 日本・安政6年(1859)刊 | 大阪府立中之島図書館蔵 | ||
蘭石図屏風 | 与謝蕪村筆 | 日本・江戸時代 | ||
春林書屋図 | 呉春筆 | 日本・江戸時代 | ||
水辺柳蔭亭図 | 上田公長筆 | 日本・江戸時代 | 関西大学図書館蔵 | |
翰墨随身帖 | 田能村竹田筆 | 日本・江戸時代 | ||
山水図巻 | 岡田半江筆 | 日本・天保12年(1841) | 関西大学図書館蔵 | |
山水画帖 | 富岡鉄斎筆 | 日本・明治44年(1911) | ||
淇園名蹟 | 淇園会編・富岡鉄斎題 | 日本・明治40年(1907)刊 | 個人蔵 |
など
特別講演 | 9月17日(日) 午後2時・講堂 |
「江戸時代における文人画家たちの交流を楽しく語ります」 | 関西大学 名誉教授 中谷伸生氏 |
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日曜美術講座 | 9月10日(日) 午後2時・講堂 |
「初公開の鶴亭作品をめぐって」 | 当館学芸部課長 宮崎もも |
講座 美術の窓 | 9月3日(日) 午後2時・講堂 |
連続講座「歌麿―版画で心情の描出を試みる」 第2回「歌麿、女絵師の頂に~歌麿様式の確立、美人大首絵の登場、歌麿流似顔絵、版技法の工夫」 |
当館館長 浅野秀剛 |
列品解説 | 毎週土曜日 午後2時 (当館学芸部による) |
※特別講演・日曜美術講座は午後1時~、美術の窓は午前11時~講堂前で参加証(整理券)を配布いたします。(先着100名様)
※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。
●無料招待デー: 9月15日(金) ●学生(高校・大学生)無料招待デー: 8月19日(土)・20日(日)・26日(土)・27日(日) は学生証提示で入館無料 |