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特別企画展 富岡鉄斎―文人として生きる― タイトル画像

2019年2月22日(金)~4月7日(日)
※会期中、展示替があります。 【前期】2月22日(金)~3月15日(金) 【後期】3月16日(土)~4月7日(日)
月曜日休館
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料 一般 620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引
華之世界図 大正3年(1914) 清荒神清澄寺 鉄斎美術館蔵
華之世界図 大正3年(1914)
清荒神清澄寺 鉄斎美術館蔵

富岡鉄斎(1836~1924)は、近代日本を代表する文人画家です。若い頃より学問に打ち込む中で、中国北宋の文人・蘇軾をはじめとする東洋の先哲たちに憧れを抱き、豊かな学識と古への敬慕のもと、多彩な書画作品を生み出しました。

鉄斎は「万巻の書を読み、万里のみちを行く」という中国文人の理想を、生涯を通して実践し、日本の様々な地を訪れました。本展観では小特集として、奈良にゆかりのある鉄斎作品を展示します。月ヶ瀬の梅を描いた「名士観梅図」(奈良市史料保存館蔵)、吉野の桜を描く「華之世界図」(清荒神清澄寺蔵)などを通して、古より文人墨客に愛された奈良の名所旧跡と、鉄斎がどのように向き合っていたかをご覧いただきます。

名士観梅図 大正5年(1916) 奈良市史料保存館蔵【前期展示】
名士観梅図 大正5年(1916)
奈良市史料保存館蔵【前期展示】

さらに、後年の鉄斎が文芸界の重鎮として活躍した、京都における文雅の交流をしめす「扇面新居雅会図」(個人蔵)をはじめ、知人達との交遊の中で生まれた作品をご紹介します。 文華苑に咲き誇る季節の花々とともに、力強くも温かい鉄斎芸術の世界をお楽しみください

出陳品 71件

※展示期間 前期:2月22日(金)~3月15日(金)
後期:3月16日(土)~4月7日(日)

第1章 文人として生きる
1-1.古人を懐う
蘇東坡像 大正7年(1918) 清荒神清澄寺 鉄斎美術館蔵【前期展示】
後赤壁図 大正11年(1922) 清荒神清澄寺 鉄斎美術館蔵【後期展示】
1-2.万巻の書を読む
大雅筆山水図屏風縮図 江戸時代 大和文華館蔵
1-3.万里の路を行く(小特集:鉄斎と奈良)
月ヶ瀬図巻 明治時代 奈良市史料保存館蔵
攀嶽全景図 明治22年(1889) 大和文華館蔵
華之世界図 大正3年(1914) 清荒神清澄寺 鉄斎美術館蔵
名士観梅図 大正5年(1916) 奈良市史料保存館蔵【前期展示】
奈良八重桜図 大正7年(1918) 清荒神清澄寺 鉄斎美術館蔵 【後期展示】
第2章 山水を描く
寒月照梅華図・梅華満開夜図 明治44年(1911) 大和文華館蔵
山荘風雨図 大正9年(1920) 大和文華館蔵
第3章 朋友と集う
寿老図 大正3年(1914) 大和文華館蔵
扇面新居雅会図 大正8年(1919) 個人蔵
無量寿仏堂印譜 大正15年(1926) 個人蔵
ほか
会期中のイベント
会期中のイベント
特別講演 3月17日(日)
14:00から 講堂にて
「鉄斎の交友録―名品からひもとく―」 清荒神清澄寺 鉄斎美術館
柏木 知子氏
日曜美術講座 3月31日(日)
14:00から 講堂にて
「鉄斎の足跡―奈良・京都を中心に―」 当館学芸員 都甲さやか
講座 美術の窓 3月10日(日)
14:00から 講堂にて
連続講座「浮世絵250年の歴史」第4回
「明治の浮世絵―新メディアとの競争と浮世絵の終焉」
当館館長 浅野秀剛
列品解説 毎週土曜日14:00から展示場にて(当館学芸部による)
※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。