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尾形光琳(おがたこうりん)筆「中村内蔵助(なかむらくらのすけ)像」と人物表現の魅力 タイトル画像

2018年4月13日(金)~5月20日(日)
月曜日休館(ただし、4月30日<振休>は開館し、翌5月1日<火>が休館)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
入館料 一般 620円 高校・大学生 410円 小・中学生 無料
伊勢物語図色紙 六段芥川 伝俵屋宗達筆
伊勢物語図色紙
六段芥川 伝俵屋宗達筆


人物画は、花鳥画・山水画と並ぶ東洋の伝統的な画題です。 実在の人物を描く肖像画や、当時の人々の様相を描いた風俗画はもちろんのこと、物語上の架空の人物や、人の姿で表される神仏を題材とした作品も、人物表現の一つとして見ることもできます。

本展観には、三十六歌仙の一人として憧憬された平安時代の女流歌人・小大君の姿を和歌と共に描く「小大君像」(重要文化財、鎌倉時代)や、位の高い武家の妻の肖像画と推察される「婦人像」(重要文化財、桃山時代)、遊女たち十七人を豪華に描く「婦女遊楽図屏風(松浦屏風)」(国宝、江戸時代前期)など、魅力的な人物の姿を表した館蔵の日本絵画が集結します。 中でも「中村内蔵助像」(重要文化財、江戸時代中期)は、琳派の代表的な画家として著名な尾形光琳の描いた唯一の肖像画として貴重です。光琳の最大の後援者を題材としたこの作品には、内蔵助の堂々とした佇まいが描写されるだけでなく、張りのある曲線を組み合わせた求心的な構図に光琳特有の美意識が反映されています。

重文 小大君像(佐竹本三十六歌仙絵断簡)
重文 小大君像(佐竹本三十六歌仙絵断簡)

描かれる人物の立場や性格、描き手である画家の特色や画風、時代の流行などと関わりながら、多様な人物画が生み出されてきました。日本絵画の人物表現の豊かな展開をお楽しみください

出陳品 50件
【神仏】
子守明神像南北朝時代
多武峰曼荼羅図室町時代
【物語】
平治物語絵巻断簡鎌倉時代
忠信次信物語絵巻桃山時代
【歌仙】
重要文化財小大君像(佐竹本三十六歌仙絵断簡)鎌倉時代
僧形歌仙図俵屋宗達筆江戸時代前期
【唐人物】
寒山図俵屋宗達筆江戸時代前期
【肖像】
重要文化財婦人像桃山時代
重要文化財中村内蔵助像尾形光琳筆江戸時代中期
【風俗】
国宝婦女遊楽図屏風(松浦屏風)江戸時代前期
重要美術品美人図宮川長春筆江戸時代中期
【近代】
洗髪図土田麦僊筆昭和時代
会期中のイベント
特別講演 4月29日(日・祝)
14:00から講堂にて
「中村内蔵助像と光琳の江戸下り」 実践女子大学教授
仲町啓子氏
日曜美術講座 5月20日(日)
14:00から講堂にて
「館蔵日本絵画にみる人物表現の展開」 当館学芸部係長
宮崎もも
文華苑講座 5月13日(日)
14:00から講堂にて
「絶滅危惧植物について」 京都府立植物園
長澤淳一氏
列品解説 毎週土曜日14:00から展示場にて(当館学芸部による)
※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。