2015年11月20日(金)~12月25日(金)
月曜日休館(ただし、11月23日〈祝〉は開館し、翌24日〈火〉が休館) 入館料:一般620円、高校・大学生410円、小学・中学生無料
東洋では、花と鳥は神秘的なもの・おめでたいものの象徴として、また自然の美しさの代表的存在として愛され、工芸や絵画に多く表されてきました。 天と地を行き来する鳥は信仰の対象となり、中国では古くから玉器や青銅器などに鳥の姿が表されました。季節が巡るごとに咲く花もまた尊ばれ、様々な器物を飾りました。それぞれ愛されてきた花と鳥が結び付き、花鳥文として隆盛したのが唐時代です。西域の文化の影響を受けつつ、瑞鳥と唐草文を組み合わせた壮麗な花鳥文が工芸品を豊かに彩り、その文様は朝鮮半島や日本にも多く取り入れられました。また、花鳥画の隆盛とも関わり、地上や水上に咲く自然の花に鳥たちが集う絵画的な文様も増加し、多彩に展開していきます。
絵画の世界でも唐の頃に「花鳥」という画題が成立し、五代から宋時代にかけて大きく発展しました。花鳥画の範囲は広く、花、鳥のほか、樹木や草、虫、魚、小型の獣の組合せや単独のものも含みます。墨と彩色、写実と写意など、様々な技法・様式と関わりながら、時代や地域の好みを反映した花鳥画が描かれてきました。日本の花鳥画は、主に中国の影響を多く受けながらも、特色をもって展開します。特に、海外からの情報が多く入るようになった江戸時代半ば以降は、新しい情報に刺激を受けつつ、独自の美意識をはたらかせ、多様で魅力的な花鳥画が生み出されました。 時代や国、ジャンルを超えて豊かに展開した花鳥の美麗な世界をご覧いただきます。 ![]()
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※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。
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