2016年1月5日(火)~2月21日(日)
月曜日休館(ただし、1月11日〈祝〉は開館し、12日〈火〉が休館) 入館料 一般620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料
特別なものや貴重なもの、永く残しておきたいものなどは、どのような箱にしまうでしょうか。大切なものが入っている箱は中身と同様に大切に感じられ、反対に、箱に入れることで中のものが重要であると感じられる場合もあるのではないでしょうか。箱は物を入れて保管する機能を持つと同時に、箱そのものを美しく飾ることによって、中のものの大切さや貴重性、または入れるものに対する思い入れの深さを表現する手段にもなったといえます。 仏教における容れものには、厨子、経箱、経筒、説相箱など様々な箱があります。中に納められるのは、仏像や経巻、舎利などで、これらは仏の教えそのものをも意味しています。そのため、仏教における箱は、仏の教えを永く大切に保存し、伝えていく重要な役割を担い、そこには浄土への願いや追善供養など、人々の様々な祈りも籠められました。
また、仏の教えを荘厳することは経典に説かれた功徳でもあります。仏の姿や教えを荘厳するために、厨子、経箱、経筒、説相箱などには金や銀、漆など様々な素材が用いられて、美しく装飾されてきました。本展覧会では、東アジアで作られた様々な仏教の箱や容れものから、当時の美意識と篤い信仰心を見ていきます。なお、本展覧会では所蔵作品の他に、特別出陳として、舎利容器や経箱、経筒などを拝借し、展示いたします。 箱に籠められた願いや思いとともに鑑賞していただけましたら幸いです。 ![]()
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※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。
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