上村松篁 “創造美術”結成まで
- 上村松篁「月夜」
昭和14年(1939)
第3回新文展
- 上村松篁「羊と遊ぶ」
昭和13年(1938)
第11回青甲社展
「創造美術」は、自由な画壇を志し、「我等は世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」と宣言して、昭和23年(1948)に上村松篁らをはじめとする日本画家によって結成された美術団体です。
日本画家 上村松園の息子、上村松篁(1902~2001)は、京都市立美術工芸学校(美工)本科4年のころ、画家として志を立て、京都市立絵画専門学校に入学すると同時に、西山翠嶂画塾(のち青甲社)に入って研鑽しました。その後、美工の教師になった松篁は、画学生たちが画壇で出世するために塾に入り、そこで師匠やその側近に気を使って精力をすり減らすのを、常々憂えていました。そして、昭和22年(1947)日展の審査員となったとき、情実や派閥工作がある内情に憤慨し、新団体作りに動き出し、「創造美術」を旗揚げしました。
本展では、「創造美術」を結成するまでの松篁の足跡を中心に展示します。
- 上村松篁「青柿」
昭和22年(1947)
第3回日展
- 上村松篁「樹蔭」
昭和23年(1948)
第1回創造美術展
- 上村松篁「閑庭迎秋」
大正10年(1921)
第3回帝展
展覧会概要
展覧会名称 | 開催期間 | 主催 |
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上村松篁 “創造美術”結成まで | 2023年7月15日(土)~ 2023年9月24日(日) | 公益財団法人 松伯美術館 |
休館日 | 月曜日(但し、7月17日(月・祝)は開館し翌18日(火)は休館、9月18日(月・祝)は開館し翌19日(火)は休館) |
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開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで) |
入館料 |
大人[高校生・大学生を含む] 820円
※割引入館券を近鉄駅営業所、JTB電子チケット、コンビニエンスストア(JTBレジャーチケット)で販売中。 |
- 館長 上村淳之による美術講演会
- 2023年9月2日(土)14時~15時 場所:松伯美術館展示室
- ※往復はがきにて事前申込による抽選制とさせていただきます。 ⇒ 詳しくは こちら
展示作品について
※出品作品については、都合により変更する場合があります。
出品点数 約50点(下絵、素描を含む)
主な展示予定作品
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●上村松篁
- 「樹蔭」「羊と遊ぶ」「閑庭迎秋」「春園鳥語」「金魚」「早秋」「月夜」「青柿」「春雨」ほか
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特別展示
- 「人形つかい」<全期間展示>
- 「雨を聴く」<7月15日~8月20日展示>「美人納涼」<8月22日~9月24日展示>
●上村松園
●上村淳之 「晨」「舞う」「秋光」