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宴の器

2017年7月7日(金) ~8月20日(日)
毎週月曜日休館(ただし、7月17日<祝>は開館し、翌18日<火>が休館)
入館料 一般 620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料

主催:大和文華館

後援:奈良県教育委員会、奈良市教育委員会

蒔絵椿紫陽花文提重
蒔絵椿紫陽花文提重

食事を楽しみ、酒を酌み交わす宴では客をもてなし、友と語らい、慶事が祝われ、その愉快な時間を共に過ごすことで、人々は互いの親交を深めます。古来、儀式や酒盛りなどの宴を通して、神仏と人、人と人の交流が深められてきました。酒を供えて神と人がつながり、飲食を共にすることで人と人が深くつながると考えられたのでしょう。平安時代には折々の行事に伴って饗宴が催され、雅楽が奏でられ、鎌倉時代にも武家が将軍を迎えて饗応する酒宴などが開かれています。室町時代以降、酒宴の内容は贅沢になっていき、盃を交わす「式三献」の後に酒宴の席が設けられ多くの膳を味わい、お茶が供されました。

色絵花鳥文盃
色絵花鳥文盃

様々な宴において、重要な役割を果たすのが器です。どのような器を用いるか、またその取り合わせは、季節やしきたり、客を迎える主人の好みなどにより異なります。食べ物を盛りつける皿や椀、盆、食籠、また酒杯や徳利といった酒器などの飲食に関わる器は、漆器や陶磁器、金属器、ガラス器など趣向を凝らして作られ、宴の場を彩り、楽しまれました。

この展覧会では、大和文華館の所蔵品から、これら食や酒、お茶に関わる様々な器をご覧いただきます。青々と繁る竹の庭とともに、大和文華館の趣向による宴の姿をご堪能下さい。

出陳品 約110件
【神仏の器・明器】
三彩印花碗 中国 唐時代
垂飾盃 朝鮮 三国時代
金銅台付鋺 日本 平安時代
朱漆絵蝶文瓶子 日本 室町時代
【水注・酒器】
縄文注口土器 日本 縄文時代
根来塗指樽 日本 室町時代
金銅狩猟文脚盃 中国 唐時代
粉青象嵌花文高足盃 朝鮮 朝鮮王朝時代
東印度会社帆船図硝子酒盃 オランダ 18世紀
【食器】
根来塗四椀 日本 室町時代
蒔絵椿紫陽花文提重 日本 江戸時代
青花富士山形平鉢 中国 明時代
独楽食籠 タイ 18-19世紀
【茶器】
黒織部沓茶碗 日本 桃山時代
青花山水人物文碗 ヴェトナム 16-17世紀
など
会期中のイベント
特別講演 7月17日(月・祝)
14:00から講堂にて
「食とその器の歴史」 MIHO MUSEUM館長 熊倉功夫氏
日曜美術講座 8月6日(日)
14:00から講堂にて
「東洋の宴を彩る器の美」 当館学芸部係長 瀧朝子
列品解説 毎週土曜日14:00から展示場にて(当館学芸部による)
※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。