上村松篁展 「美の構成」に触れる
- 上村松篁「白木蓮」
昭和50年(1975)
- 上村松篁「鴛鴦」
昭和40年(1965)
- 上村松篁「椿」
大正13年(1924)
令和3年11月2日(火)~ 令和4年2月6日(日)
( 年末年始:12月27日(月)~ 1月3日(月)は休館 )
上村松篁(1902~2001)は日本画家・上村松園の長男として京都に生まれ、近現代の京都画壇において格調高い花鳥画を描き続けました。幼少期からの精緻な観察力と伝統的な円山四条派の写生を軸に、近代的な構成を持つ洗練された花鳥画のスタイルを確立します。
写生について松篁は次のように述べています。
「微にしてよく真を伝えるという言葉があるが、綿密にものを観察することは必要である。しかし捉われてはいけない。博物標本に終ってはいけない。写生はむしろその中から美の組織を見出すことである。心や目が濁っていては真にふれることはできない。純真無垢で一心不乱に打ち込むことによって、いつか彼我合一の三昧境地に入り、心眼が自然のいのちを感得するようになる。画はそこから生れてくるのである。」(上村松篁著「鳥語抄」より)
本展では、松篁が50年間も胸の中で温めていたモチーフである、火炎木と印度孔雀とスコールを描いた70歳時の代表作「燦雨」の本画をはじめ、作品の制作過程を知ることのできる下絵や素描をあわせて展覧し、伝統の中で育まれ、自然の神秘に触れて織りなす松篁芸術の「美の構成」に迫ります。
- 上村松篁「燦雨」
昭和47年(1972)
- 上村松篁「真鶴」
昭和55年(1980)
展覧会概要
展覧会名称 | 開催期間 | 主催 |
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上村松篁展 「美の構成」に触れる |
令和3年11月2日(火)~ 令和4年2月6日(日) |
公益財団法人 松伯美術館 |
休館日 | 月曜日(但し、1月10日(月・祝)は開館し、翌1月11日(火)は休館)、年末年始(12月27日(月)~1月3日(月)は休館) |
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開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで) |
入館料 |
大人(高校生・大学生を含む) 820円 ※20名以上の団体は1割引
●駅営業所で販売する割引入館券
●奈良市ななまるカード(優待乗車証・老春手帳)の取扱いについて |
展示作品について
※出品作品については、都合により変更する場合があります。
出品点数 約40点(下絵、素描を含む)
主な展示予定作品
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●上村松篁
- 本画および下絵
- 「白木蓮」昭和50年(1975)
- 「白木蓮」(下絵)昭和50年(1975)
- 本画
- 「蘚汀雨情」昭和9年(1934)
- 「椿」大正13年(1924)
- 「早秋」昭和16年(1941)
- 「鴛鴦」昭和40年(1965)
- 「燦雨」昭和47年(1972)
- 「真鶴」昭和55年(1980)
- 「芦」昭和63年(1988)
- 本画および下絵
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●上村松園
- 「雨を聴く」昭和15年(1940)
- 「春の旅」昭和14年(1939)
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●上村淳之
- 「大極殿上壁 四神之図試作」平成21年(2009)
他 約40点