歩々清風 -日本画家 上村松園・松篁・淳之三代の歩み-
- 上村松園「花見」
明治43年(1910)
2022年3月21日(月・祝)~ 6月12日(日)
明治から令和まで続く、上村松園・松篁・淳之と三代にわたる日本画家の画業を辿ると、激動の時代の中であっても、一人の作家として貫いた絵画世界からは、時代を超えて今なお強いメッセージが感じられます。
上村松篁(1902~2001)は少年時代に「道というものは生命より尊いものだ」という言葉から、自分にとっての一筋の道は絵の道だと心に決め花鳥画家を志し、制作を続けてきました。一方で自分の歩いてきた道は正しい道だったのか、思い悩みます。しかし八十をすぎた頃、ある禅の老子から「道を歩くときは〝歩々清風〟の歩き方でなくてはならない」という言葉に、自分の道は少なくとも濁風は吹いていなかった、と初めて自信がわいてきたと語っています。
時代に流されることなく普遍の美を追求し、独自に歩々清風の道を歩み続けた三代の画業を展覧します。
- 上村松園「新蛍」
昭和7年(1932)
- 上村松園「娘」
大正15年(1926)
- 上村松篁「春」
昭和12年(1937)
- 上村淳之「月汀」
平成10年(1998)
展覧会概要
展覧会名称 | 開催期間 | 主催 |
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歩々清風 -日本画家 上村松園・松篁・淳之三代の歩み- |
2022年3月21日(月・祝)~ 6月12日(日) | 公益財団法人 松伯美術館 |
休館日 | 月曜日 |
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開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで) |
入館料 |
大人[高校生・大学生を含む] 820円
※割引入館券を近鉄駅営業所、JTB電子チケット、コンビニエンスストア(JTBレジャーチケット)で販売中。 |
展示作品について
※出品作品については、都合により変更する場合があります。
出品点数 約40点(下絵、素描を含む)
主な展示予定作品
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●上村松園
- 「花見」明治43年(1910)
- 「新蛍」昭和7年(1932)
- 「娘」大正15年(1926)
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●上村松篁
- 「春」昭和12年(1937)
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●上村淳之
- 「尾長」平成13年(2001)
- 「月汀」平成10年(1998)