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特別企画展 竹の美

2014年4月4日(金)~5月18日(日)
月曜日休館(ただし5月5日〈月・祝〉は開館し、7日〈水〉が休館)
入館料:一般620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料

伊勢物語図色紙 六段 芥川 伝俵屋宗達筆

伊勢物語図色紙
六段 芥川
伝俵屋宗達筆

重要文化財 武蔵野隅田川図乱箱 尾形乾山筆

重要文化財
武蔵野隅田川図乱箱 
尾形乾山筆

桃山時代には長い戦乱がようやく終わりを告げます。時代の覇者が織田信長から豊臣秀吉、徳川家康へと移り、家康が慶長8年(1603)に江戸幕府を開くと、慶応3年(1867)の大政奉還に至るまで、約260年間に及ぶ江戸時代の太平の世が続きます。美術作品の享受層も桃山時代以降、飛躍的に広がります。江戸時代になると、公家や武家だけではなく、富裕な町人や農民による生活文化が花開きます。絵画では、伝統のある狩野派や土佐派の絵師たちだけではなく、琳派、写生画派、文人画派など、在野の新興画派が次々と登場して活躍します。次第に絵画は宗教的な儀式を離れ、華やかな慶事や趣味教養を同じくする人々の宴を飾るようになります。絵師たちは都市の魅力的な光景に積極的に目を向けて巷間や遊里に生動する風俗を盛んに描き、雅な王朝世界や清澄な中国の文人世界、すなわち、人々の憧れを集めた理想世界を絵画に表現しました。この展観では、国宝「婦女遊楽図屏風(松浦屏風)」をはじめ、多彩な美意識が込められた桃山、江戸時代の絵画作品を展示します。なお、新収品の「伝東山天皇像」、「三十六歌仙色紙貼屏風」を初公開します。

出陳品 約69件
【桃山時代】
重要文化財 婦人像  
重要美術品 阿国歌舞伎草紙  
  婦女弾琴図  
【江戸時代】
国宝 婦女遊楽図屏風(松浦屏風)  
  輪舞図屏風  
  伊勢物語図色紙 六段 芥川 伝俵屋宗達筆
重要文化財 扇面貼交手筥 尾形光琳筆
重要文化財 中村内蔵助像 尾形光琳筆
重要文化財 武蔵野隅田川図乱箱 尾形乾山筆
  僧正遍照落馬図 英一蝶筆
  金地山水図屏風 渡辺始興筆
  ライオン図 宋紫石筆
  釣瓶に鶏図 伊藤若冲筆
  春林書屋図 呉春筆
  四季山水図屏風(春・夏) 円山応挙筆
  鱈図 円山応挙筆
  蘭石図屏風 与謝蕪村筆
  七老戯楽図 池大雅筆
  澗泉松声図 浦上玉堂筆
会期中のイベント
日曜美術講座 5月11日(日)
14:00から講堂にて
「大和文華館の光琳作品について」 当館学芸部長 中部義隆
列品解説 毎週土曜日
14:00から展示場にて (当館学芸部による)
※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。