2015年4月3日(金)~5月10日(日)
月曜日休館(ただし、5月4日〈祝日〉は開館し、7日〈木〉が休館) 入館料 一般620円 高校・大学生410円 小学・中学生 無料
人物の姿は東洋絵画の重要な画題であり、日本においても常に描かれてきました。特に、桃山時代には、戦乱が収まるとともに、都市風俗図が盛んに描かれるようになります。絵師たちは現実の光景に目を向け、祭礼や演劇、遊里に興じる人々の姿を描きました。華やかな光景を体験したいという人々の願いに応じるように、作品には描かれた光景の雰囲気、情緒、熱狂が伝えられています。絵師たちは様々な絵画表現を駆使して需要に応え、時代の世相を写しながらも、時には、現実以上の生動感を作品に与え、人物の姿勢や仕草、表情には、気持ちの動きや人柄まで表現しようとしています。 新しい画題は新しい絵画表現を切り開きます。現実感、臨場感に溢れる都市風俗図の成熟は、対照的に、穏やかな農村を描く田園風俗図の成立を促したでしょう。王朝文学の叙情的な理想化された光景を描く物語絵も、やまと絵の伝統を継承する土佐派だけではなく、狩野派、伊達派、岩佐派の絵師たちが描き、生き生きとした新たな絵画表現が見られるようになります。この展観では、主に桃山時代、江戸時代の絵画から、国宝「婦女遊楽図屏風」をはじめとする風俗画と物語絵を中心に展示します。また、所蔵品の他に、多様な岩佐派の源氏物語図屏風を拝借して特集展示します。
※何れも参加は無料ですが、入館料が必要です。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||