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トピックス
2021.11.04 新生花園近鉄ライナーズ 新リーグ開幕に向け始動!
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「花園ラグビーの日制定記念イベント」
花園近鉄ライナーズ VS NTTドコモレッドハリケーンズ大阪日本ラグビーを更に発展させるべく、国内最高峰リーグであった「ジャパンラグビートップリーグ」に代わり、「あなたの街から世界最高をつくろう」をキーワードに世界最高水準のリーグを目指す「ジャパンラグビーリーグワン」が来年開幕します。
1929年に創部した近鉄ラグビー部は、今年7月よりチーム名を従来の「近鉄ライナーズ」から「『花園』近鉄ライナーズ」に改め、運営面や戦力の強化など様々な準備を進め、同リーグの2部にあたるディビジョン2に参戦します。新リーグではチーム運営や試合形式などが従来と大きく変わります。これらの違いや、新シーズンに向けた新たな取り組みなどを、花園近鉄ライナーズのキーマンに聞きました。 -
飯泉 景弘ゼネラルマネージャー
ラグビー場を中心とした非日常の空間を作り上げ、今までにないラグビー観戦を提供したいまず選手・スタッフの編成方針や営業活動を統括するチーム運営の責任者、飯泉 景弘ゼネラルマネージャー(GM)に新リーグの体制や花園近鉄ライナーズの使命について聞きました。
Q.新リーグはこれまでと何が変わるのですか? 新リーグではチームの事業性と社会性の向上が求められます。試合の興行権が各チームに渡り、試合会場やスタッフの確保など試合における全ての手配を自前で行う代わりに、各チームはチケットの収入を得られるようになりました。企業スポーツの延長線上であったラグビーが、今後は1つの事業となるのです。事業として収益性を高めるため、本格的にスポンサー営業を開始しましたが、多くの企業様に花園近鉄ライナーズの理念や価値に共感いただきたいと思うとともに、それに値するチームを作っていきたいと考えています。
また、新リーグでは新たにホストエリア制が導入されます。各チームが本拠地の「ホストエリア」において、地域社会と一体となった活動を行い、スポーツの普及及び振興に努めることが求められます。花園近鉄ライナーズでは「東大阪市花園ラグビー場」をホストスタジアム、「東大阪市、大阪府」をホストエリアとしました。なお、「花園近鉄ライナーズ」という新チーム名称には、花園近鉄ライナーズが92年に及ぶチームの歴史をラグビーの聖地「花園」で積み重ねてきたこと、さらに今後も「花園」と共に成長を遂げたいという想いが込められています。
試合もホスト&ビジター(ホーム&アウェイ)の形式で実施されるため、全試合の半数は花園ラグビー場で開催されることになり、これまでよりも格段に花園ラグビー場での試合回数が増加します。Q.花園近鉄ライナーズとして力を入れている点は? 自治体との連携や地域貢献活動に加え、非日常なラグビー観戦を提供するべく取り組んでいます。 まず、自治体と連携した活動について、東大阪市は「ラグビーのまち」を掲げており、様々な面でご協力いただいています。今年10月には、ラグビーワールドカップ日本大会が花園ラグビー場で開催されたことを記念して、「花園ラグビーの日制定記念イベント」が花園ラグビー場およびその周辺で開催されました。東大阪市主催の同イベントに花園近鉄ライナーズも全面協力し、多くの方にラグビーをお楽しみいただきました。このような取り組みは今後も継続していければと考えています。
- また、東大阪市の依頼に基づき東大阪市立日新高校ラグビー部の指導にもあたっています。昨年からはラグビースクールや部活動に所属する小学生・中学生を対象に「HOS×LINERSアカデミー」も開校し、より高いレベルでのラグビー指導を行なっています。ラグビー競技力を向上させることで、地域のラグビーをもっと活性化させたいと考えています。
- 地域への貢献という点では、近隣の小学校で通学の見守りをする「愛ガード」に力を入れています。これらの取り組みを通じて子供たちや地域の方々との距離感が縮まったと感じています。今後もこうした地域密着活動に励み、地域の方々に愛されるチームを目指します。
さらに試合では花園ラグビー場のワールドカップ仕様の最新設備を最大限活用し、映像や音響等による試合演出に力を入れます。興行権が各チームに移りますので、ホストゲームのエンターテイナメント面は最もチームの独自色を出せる点だと考えています。試合の前後でラグビー体験イベントを実施したり、ラグビー場周辺の公園でキッチンカーや地元企業のブース出店をお願いすることも検討しています。ラグビー場を中心としてワールドカップ時のような非日常の空間を作り上げることで、試合前から試合後まで一貫して楽しんでいただける今までにないラグビー観戦を提供したいと考えており、花園ラグビー場ではそれができると確信しています。
Q.花園近鉄ライナーズの使命とは? 私たちには、ラグビーを通じて沿線地域全体を活性化させる使命があると考えています。何よりも地域の皆様に「応援したい」と思っていただけるように、近鉄グループの一員として、愛され尊敬されるチーム作りに奮闘して参ります。
花園近鉄ライナーズでは新シーズンに向け、チーム一丸となってトレーニングを積み重ねています。そんな今のチームの様子や、新リーグに向けた意気込みを水間ヘッドコーチと野中キャプテンに聞きました。 -
水間 良武ヘッドコーチ
10年後、20年後まで受け継がれる花園近鉄ライナーズの魅力をここから築き上げる水間HCメッセージQ.HC就任の経緯を教えて下さい。 U20日本代表監督をはじめとし、様々な場所でラグビーの指導を担ってきましたが、トップチームでのHC経験はありませんでした。チーム作りをしたいという思いを強くする中で、飯泉GMから話がありました。話を聞いて何点か要望を出したところ、飯泉GMからすぐに反応がありました。花園近鉄ライナーズには、改善点に対して即座に動くスピード感があります。「このチームでなら理想が叶えられる」そう確信しました。他からのお誘いを断り、花園近鉄ライナーズへの加入を決めました。
- Q.新シーズンの強化ポイントを教えて下さい。 現在「マインドセット(心)、フィジカル・フィットネス(体)、スクラム」この3点の強化に努めています。中でも最も重要なのはマインドセット“心”のトレーニングです。どれだけ大きな目標を掲げても気持ちが弱ければ実現には至りません。選手が自らやる気を持てるよう、心の強化を図ります。また、心があっても体が付いてこないとやりたいことは出来ません。もちろんフィジカル・フィットネスの強化も必要です。また去年の課題であったスクラムについても集中的に強化。スクラムをチームの武器とし、その先のアタックやディフェンス力の向上に繋げます。安定したスクラムからリーグトップクラスの展開力を誇るバックスにボールを繋げることで、面白いラグビーができると考えています。
Q.来年1月から始まる新シーズンの目標を教えて下さい。 新シーズンの具体的な目標は、ディビジョン1への昇格です。そのためにも、まずは 「楽しいラグビーをしよう!」とよく話しています。ボールがよく動いてたくさん点数が入る方が面白いですから、試合では積極的に自分たちから仕掛けていきます。また、良いラグビーに大切なのは、選手一人ひとりの人間性です。クラブ理念の「感動」を花園近鉄ライナーズに関わる全ての方に届けるためにも、日々の生活から規律を自覚し、「この人なら応援したい」と思ってもらえる良い人間であることを徹底しています。
そしてシーズン終了後には、選手・スタッフ全員が「このチームで良かった」と言えるように。10年後、20年後まで受け継がれる花園近鉄ライナーズの“良さ”を、私たちの代から築き上げていきたいと思います。 -
野中翔平キャプテン
「良い人間が、良いラグビーをして、良い結果を生む」、「近鉄漢」をスローガンにリーグ1部への昇格を目指す野中キャプテンメッセージQ.新シーズンの見どころを教えて下さい。 今シーズンの見所は、花園近鉄ライナーズが展開する“エキサイティングなラグビー”です。ボールが広く速く動いてプレーが続くようなワクワクするラグビーをすることで、それを見た方々にもワクワクを届ける。そんな想いで日々トレーニングに励んでいます。
Q.注目選手は? 現在、花園近鉄ライナーズには現役の日本代表選手が2名(シオサイア・フィフィタ選手、セミシ・マシレワ選手)、オーストラリア代表選手1名(クウェイド・クーパー選手)、その他にも将来有望とされる選手が多く所属しています。チーム全体の力を底上げするため、最近は若手選手が多く試合に出場しており、どのような選手がメンバー争いに加わってくるかも注目していただければと思います。例えば、岡村晃司選手は入社1年目で普段は駅員をする傍ら、今後メンバー争いに食い込んでくるであろう有力選手です。
- Q.新シーズンに向けた意気込みをお願いします。 心強い仲間たちと共に目指すのは、ディビジョン1への昇格です。新シーズンに向け「近鉄漢」というスローガンを掲げました。ただ勝つのではなく、「良い人間が、良いラグビーをして、良い結果を生む」ということを意識して、まずは普段の行動から自らを律し、勝利に値するチームとなれるよう、チーム一丸となって邁進していきます。
コロナ禍でチーム活動を休止するなど様々な困難の中、花園近鉄ライナーズは「地域の皆さまに愛されるチーム」となり、「いままでに無いラグビー観戦」を楽しんでいただくため、来年1月からの新リーグ参戦に向けた準備を進めています。進化を続ける新生花園近鉄ライナーズを是非応援いただきますようお願いいたします。
ジャパンラグビーリーグワン
花園近鉄ライナーズ試合スケジュール
日程 | 対戦相手 | 開催会場 |
---|---|---|
1月10日(月祝) | 三菱重工相模原ダイナボアーズ | 秩父宮ラグビー場(東京) |
1月22日(土) | 三重ホンダヒート | 東大阪市花園ラグビー場 |
2月6日(日) | スカイアクティブズ広島 | Balcom BMW Stadium(広島) |
2月12日(土) | 日野レッドドルフィンズ | 秩父宮ラグビー場(東京) |
2月19日(土) | 釜石シーウェイブス | 東大阪市花園ラグビー場 |
3月6日(日) | スカイアクティブズ広島 | 東大阪市花園ラグビー場 |
3月12日(土) | 三菱重工相模原ダイナボアーズ | 東大阪市花園ラグビー場 |
3月20日(日) | 三重ホンダヒート | 三重交通Gスポーツの杜鈴鹿 |
4月1日(金) | 日野レッドドルフィンズ | 東大阪市花園ラグビー場 |
4月10日(日) | 釜石シーウェイブス | 釜石鵜住居復興スタジアム |
https://hanazono-liners.jp/